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騎装機録カレドリア  作者: オーカワ
第一章:笑って暴れて、未完成
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第五話

第五話

夜空に照らされ、現れたのは騎装機よりも大きいオーガ

 その姿を見てカイルは言う

「この大きさ……恐らく最上位種」

「最上位種か……確か名前はオーガレクスだっけか?」

 ノアは笑顔を浮かべながら言う

「あぁ、流石に騎装機でもないと勝てない……」

 とカイルはこぼす

ノア:「単騎でか?最上位種は最低でも師団級の戦力がいるって話だぞ?」

カイル:「だけど、100機近い騎装機をすぐには無理だろう……ってなったら……」

ノア:「撤た……」

カイル:「喰らいつくしかないな!」

 カイルの言葉にノアは耳を疑う

「……は?お前正気か!?これまでに討伐記録はないってヤツに挑むヤツがいるかよ!!それに……」

 とノアは振り返る

「この二人を庇いながらはさすがに俺等でも……」

 とノアが言っていると

「けど……やるしかないよ……」

 カイルはポツリと呟く

「あんなものを見せられたら………」

 とカイルはどこか狂気じみた目をしていた

 ノアは何かと思っていると

「あんな背中に4本の腕……絶対欲しい!……僕の機体に!」

「そしてアレの炉!絶対大型だよ!大出力の!絶対絶対絶対ぜ〜〜ったい!取ってみせる!」

 とカイルは完全にノアでも対応不可能なほどにまで興奮し、もはやオーガレクスなど「倒す敵」ではなく「技術の塊」としか見れていなかった


 こうなればノアはどうするのか……決まっていた

「……エリスさん、なんかちょうどいい騎装機無い?」

 まるで手持ちでないかと聞いているようなその尋ね方だったが――

「ちょうどいい……あ、」

 と何かを思い出すエリス

 それにノアは驚く

「……マジかよ、あるのかよ……」


 と言いながら立ち上がり、カイルの方を向く

「おい!突っ走る前に良いもん持ってけ!」

 とノアは言い、それにカイルは振り向く

 

森の中を駆ける2つの影、その後を木々をなぎ倒しながら進むものがいる

「この先なんだな!?」

 エリスをお姫様抱っこしながら飛ぶカイル

「ええ、ただ少し作業がいるわ……少しだけでいいの、時間を稼いで!!」

 そうして突き抜けた先には一機だけ片膝をついて静かに眠る騎装機があった

「アーセナル!!」

 カイルが叫ぶとエリスは答える

「ええ、まだ調整が終わってなくて」


 エリスとその彼女の友人は地面に着くと急いで機体へと駆け寄る

 そしてカイルとノアはそれぞれの武器を構えオーガレクスと対峙する

「とはいえ、ど〜するよ」

 武器を構えながらノアは尋ねる

「いつもの関節攻撃が効けばそれで……」

 とカイルは言う

 その時オーガレクスは腕を振り上げ彼らへと振り下ろそうとしていた

「了解」

 そう言いながらノアとカイルはそれぞれ左右へ飛ぶ

 二人はそれぞれの武器を構え、唱える

「「アイスショット!!」」

 それらはオーガレクスの両腕の肘へと突き刺さる

 オーガレクスはその痛みに叫ぶ

 しかし

カイル:「……効き目はいまいち……」

ノア:「手応えもあんまりだな……」

 二人とも顔をしかめながら言う

カイル(モノローグ):「(けどこれ以上の攻撃魔法ってなると魔力が足りない……)」

 そう考えながらオーガレクスの攻撃を掻い潜るカイル

 ノアも何かしらは考えているが有効打となるものは今の彼らには無い


 そう考えていると

「危ない!」

 ノアの声が響いた時カイルの目の前にはおそらく引っこ抜いたのであろう大木を構え、振り下ろしていたオーガレクスがいた

「……っ!?」

 カイルはそれに対応できず大木に押しつぶされる

「カイル!!」

 ノアの声が響き、作業をしていたエリスたちも振り返る


厄介な羽虫の1体を仕留めたからかオーガレクスは咆哮する

 そして騎装機のそばで作業をしていたエリスたちに視線を向ける

 それに気づいたノアはアエル・リボルヴへ手をかける

「っち!」

 腰へ手をやるが球が無いことに気付き、叫ぶ

「二人とも逃げろ!早く!」

 しかし二人とも怯えているのか動かない

 

 2人まであと数歩

 というその時だった

 大木が突如切り刻まれ人影が飛び出す

「ノア!もう1人を頼む!」

 それだけ言い残すと人影――カイルは急加速しエリスたちの元へと飛んでいく


 すると一瞬でエリスはその場から消えた

 エリスと共にいた少女はポカンとしているとノアに拾われその場から離れる


空気の抜ける音とともに何かが閉じる

「ちょっと……いったい何なの急に人を引っ張っていって……」

 エリスは暗闇のなかで呟く

「……っフ、ついに騎装機を……!」

 暗闇で分からないが、カイルの顔には今不敵な笑みが浮かんでいるのが分かる

カイル:「え〜っと起動の仕方は……」

エリス:「操縦鐙に魔力を流して、そのまま押し込んで」

 エリスの指示に従いカイルは操縦鐙を動かす

 すると何か唸る音が聞こえる

エリス:「鐙とペダルで姿勢制御を、後は足元がまだだから私が調整する」

 騎装機は多少ふらつきながらゆっくりとその躯体を起こす

 エリス:「ここを……こうして」

 騎装機――アーセナルは大地に自立するとその頭部のバイザーの奥にある何かが光る

 そしてコクピットに外の映像が映る

 それは全周を映しており、カイルの視線には、いや、正確には騎装機が捉えたのは周辺にある騎装機と同じサイズの木々よりも大きいオーガレクスだった

カイル:「……!!、立った!騎装機が立った!」

エリス:「そんなこと言ってる場合!?……避けて!」

はしゃぐカイルだがエリスはカイルの左腕の操縦鐙を引っ張り機体をのけぞらせる

 するとオーガレクスの拳が飛んでくる

「うわぁっ!?」

 驚くカイル

そんな彼にエリスは怒る

エリス:「何驚いてるの!騎装兵候補生なんだからちゃんと動かして!」

カイル:「……は、はい!」


 

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