第四話
第四話
戦闘後休んでいたカイルとノア
カイルは特にノアの使っていた武器を解体し整備していた
しかしある一報が舞い込んでくる
それは
「整備候補生の班が整備を終えて戻る途中でオーガの群れと接敵したとのこと」
だった
それに教官は指示を出す
「1年の騎装候補生は荷物をまとめなさい!それと動ける教官は現場へ!」
すると指示を出す教官の元にカイルが来る
「教官!僕たちなら数分で行けます!」
カイルはそう言うが
「危険だ!いくら君たちとはいえ騎装機と同じ大きさの魔物相手に勝てるわけがない」
そう言うと
「だったら教官方もじゃないっすか?」
後ろからノアが言う
「……ひとまず馬車に乗りなさい!」
教官は言うが
「大丈夫ですよ!俺等はこれでもハイオーガは倒したとこがあるんで!」
そうノアはそう言いながらカイルから魔道具を借りカイルと共にその場を離れていこうとすると教官がノアの腕を掴む
「いい加減にしろ!いくら身体能力が高くても騎装機サイズの魔物に勝てるわけがない!君たちの命は私たちが預かっているんだぞ!君たちが亡くなって私たちだけ戻ったとき親御さんが悲しむぞ!それでも良いのか!」
教官は必死に言う
すると
「えぇ、悲しませたくはないけど騎装兵と整備士はどちらかがかけてしまったらその存在意味って無いと思いません?」
とカイルは言うと教官はポカンとカイルの言った言葉を理解できていないようだった
その隙にノアは腕を振り放す
その止められたはずの手を握りしめ、教官の視線を背に二人の候補生は暗闇の中へと消えていった
整備士候補生一年生は持てる力を持って敵へ対処していた
「みんな耐えて!もう少しで騎装兵科の三年生が来てくれるわ!」
一年生の指示をとるエリスは戦う仲間に希望を持たせようとする
「……って言ったって……」
「もう体力も魔力も……」
彼らは整備士として騎装兵には劣るが体力ではそれなりに鍛えられている、しかしそう長時間保つものではない
エリスは消耗を続けている戦いに頭を悩ませていた
すると前線に立つ一人が叫ぶ
「まずい!また群れだ!」
切れかけていたオーガの波がまた襲来する
「(……もう、これ以上は……!!)」
エリスはその時絶望した、もう自分の指揮ではどうにもならない
彼女の友人が「せめてあなただけでも!」と言い彼女の腕を引っ張るが彼女は動こうとしなかった
オーガの1体が武器を振り上げる、
死ぬと覚悟したとき、それは起こる
「ウィンドボム!」
放たれた風の塊はオーガの頭に当たり転倒させる
それでなのか腰の抜けたエリスはその場に座り込み、そして彼女の前に彼は降り立つ
「大丈夫か?」
彼は彼女に背を向けながら尋ねる
その時彼女はただ口を空けたままでいた
しかしカイルはそんな彼女に構っている暇はなかった
「……まだ群れが!」
彼の眼前にはまだ何十匹ものオーガがいた
とてもではないが対応できる数ではない
すると
「ランダムアイスショット!」
その声が聞こえると大量の棘状の氷がオーガの群れに振りかかる
そしてカイルのそばに彼は降り立つ
「……やっこさんはまだまだ居るな〜」
ノアはそう言う
「不思議だな、こんな大量のオーガ……群れを成すのは分かるけど……多すぎる、これじゃあまるで」
とカイルが何かを言いかけると
「多分あいつじゃねぇか?原因」
ノアの視線の先には木々をなぎ倒しながら進む何かがいた
夜でその姿は分からないが平凡な木よりも大きいものはそういない
騎装機かあるいは――
「世にも珍しい最上位種……かな?」
カイルはそう呟く
そして「ソレ」は姿を現す
騎装機でさえひとの何杯も巨大だがそれよりも一回りほど大きいその躯体を持つ大型の魔物
それを人類はこう呼ぶ
「最上位種」
と
そしてその最上位種の一種とされるこれまでに討伐記録のない魔物――
「オーガレクス」
は彼らの前に現れた
オーガレクス
オーガの中でとても強く上位種のさらに上最上位種となる
その体は騎装機よりも一回り大きく、通常のオーガとは比べ物にならない
その背には腕が四本も生えておりその動きは素早く騎装機単体では相手にもならない




