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騎装機録カレドリア  作者: オーカワ
第一章:笑って暴れて、未完成
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第三話

第三話

数ヶ月後

 学院前の広場にて

「今日から野外実習だな」  

 とカイルは言う

 その腰には二本の魔道具が装備してあった

「あぁ、やっと〝コイツ〟を試せる」

 とノアも今回は少しウキウキした様子で言う



 騎装機に乗る騎装兵とそれに同行することも稀にある整備士は万一に備えそれぞれ自然で生き残る術を必ず叩き込まれる

 特に騎装兵は躯体を失った後、自分の身を守れるのは自分だけなため、より厳しい条件下での実習が主である

 今回の野外実習は入学したばかりの1年生に騎装機の強さを見せつけるだけでなく、サバイバル術を学ぶという目的で行われる


「この実習には実戦想定で行われるためあまりふざけていると評価を下げることもあるから、気を抜きすぎないように」

 と教官は淡々と説明するが

「……まぁとはいえそこまで魔物のいる場所に行くわけでもないから、基本的には安全なんだがな」

 と付け足すのだった



カイルたちを乗せた馬車が動き始めたのはちょうど朝日の昇る直前だった

 カイルたちの乗った馬車は城下町を通っていき

 その馬車の後を追うようにゆっくりと四体の騎装機がいた第三式騎装機【スティール】が主だが1機だけ第四式騎装機【アーセナル】がいる

「あれがアーセナル!この前は見れなかったけど流石は新型!力強さが伝わってくる!」

 カイルは興奮しているがノアも含めカイルが何をそんなに興奮しているのか分からなかった



 数時間後

「A班はD班と戦線交代!ヒーラーは魔力の回復を!」

 指揮を執っている候補生が声を上げて指示を出す

 彼の正面には盾を構えている生徒が

 その盾の陣形の後ろに杖を構えて攻撃する生徒がそれぞれ配置されている

 その陣形は上手く、出現する魔物も大して強くないためその力を十分に発揮していた

 すると

「中型の魔物だ!」

 その声が聞こえると候補生は前を向く

「……あれは、ハイオーガ!それにオーク!」

 ハイオーガとオークと呼ばれる人型の魔物の接近に気付いたが魔法はあまり効いていないようだった


 すると

「ノアはハイオーガを!」

「了解!」

 2つの声が聞こえると彼は少し安堵する

 最前線に躍り出たのはカイルとノアだった


 ノアはその真新しい魔道具に手をかけると円柱のいくつか穴の開いた部分に何かを入れる

 そしてそれを構え、人差し指を持ちてのそばにある引き金に手をかける

 それを引くときノアは叫ぶ

「アイスショット!」

 すると放たれたのは棘状の氷

 放たれたそれは空を突き進みハイオーガの腕に突き刺さる

 ハイオーガはその痛みに叫び声を上げ悶絶する

 するとそのままノアは近づき

 悶絶し体勢を崩したハイオーガの脳天にその魔道具の発射口を突きつける

 ハイオーガは抵抗するために腕を振り上げるが、攻撃を与える間もなく2発の棘状の氷によって動きを止める


 ノアにハイオーガを任せたカイルは腰に下げた長い魔道具2つを器用に使い低空ながら飛び、オークへと向かう

 オークはその手にした棍棒を振り上げる

 しかし振り下ろされるよりも先にカイルは腰に下げた一振りの剣を引き抜き、その棍棒を切る

 そのままカイルはオークの肥えた腹を両足で蹴って後ろへと下がり、体を回転させながら地面へと降り立つ

 そこからは一瞬の出来事であり、剣を構えたカイルは次の一歩を踏み出す、次の瞬間にはオークの背後に立っており、遅れてオークは声なく倒れる

 

 剣を軽く振るい鞘へと戻すカイル

 魔道具を腰の後ろのポーチにそっと戻すノア

 そして二人は握った右手と左手を互いにぶつけ合うのだった


「すげぇ……」

 「今の見た?」

「あれ、実習だよな?」

 「やりすぎじゃ…」

 候補生達はカイルたちの戦いに様々な意味で興味を持っていた

 そして、それはエリスも一部始終見ていた

「…………」

「カイル君頑張ってるね〜」

 ほかの候補生がそう言うが

「……ダメね」

 エリスがそう言うと

「え?あれだけ強いんだよ?どこがダメなのよ!」

 そう尋ねると

「まず、ウィンドストームを移動手段に使ってるけど多分同時にフィジカルブーストもかけてるから魔力の消費量が多すぎるわ移動だけでバテるわね」

 と冷たく言う

整備候補生A:「手厳し〜!」

エリス:「自分の魔力量と消費する魔力の量はしっかり考えるものよ」

 とエリスは言う



 その頃

 カイルたちが実習をしている森の近くの要衝拠点にて

「今日はやけにオーガが多いな……」

 騎装兵の1人がそう呟く

「たまたまじゃないですか?」

 と飲み物を持ってきた別の騎装兵が言う

「……だと良いんだが」

 そう言いまた外を見ようとするとそこには目玉があった

「うわぁ!?」

 その騎装兵は椅子から転げ落ち尻餅をつく

「どうし……ギャァ!!」

 もう一人も驚く

 二人は腰が抜けてうまく立てず、しかし自分の機体のもとへと行こうとするがそれはその目玉の正体――オーガレクスの攻撃によって虚しくその要衝の拠点と共に散ったのだった


 

 

 

閑話 機体解説


第三式騎装機【スティール】


制式配備からはや数百年経つ骨董品ともいえる旧型。

主力機という座から降りてはいるが現主力機の配備が間に合っておらず未だに現役である

騎装兵(騎装機のパイロットのこと)の雛である騎装訓練兵の訓練機としても使われており、次世代の騎装兵を育成する騎装機として今後も運用されるであろう。


武装

ショートソード

シールド

バトルランス

バスターソード(隊長機)


第四式騎装機【アーセナル】


アルセリア王国現主力騎装機。原型機である第三式騎装機【スティール】よりも洗練された性能を持ち汎用性に長けている

制式化から十年ほど経つがまだ国内全体への配備は至っておらず、魔物の生態系変化がここ数百年大きな変化が無いからであり、早急な配備の必要性がないからである



武装

ショートソード

シールド

バトルランス

バスターソード(隊長機専用)


※(アーセナルですが、イメージ画はありませんが、近いのは30MMのイグライトです)



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