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卒業パーティー 最終話

読んでいただきありがとうございます。


卒業パーティーに向かうため私は、ダイアン様に贈られた。薄いみいどり色のドレスに身を包み、会場に向かっている。

同じ学院に婚約者のいるものはエスコートされて入場するが、ダイアン様は貴族学院の生徒として、別の入り口から入場する予定となっている。

リリーとロイと待ち合わせた通用口に向かうとガイブス先生が待っていた。


「ルナ、卒業おめでとう」


「ガイブス先生、ありがとうございます」


「お祝いにこれを」

ガイブス先生は私の髪に紫の石が輝く髪飾りをそっと着けた。


「いただいてもいいのですか?」


「ああ」


「大切にします」

ああ。私はこの思い出を胸に、これからも過ごしていける。私はそっと髪飾りに触れた。

卒後したらダイアン様と準備を進め、一年後には結婚する予定だ。

このまま魔法に、魔道具に、仲間とともに過ごせたら。

思いを振り切りガイブス先生を見上げると、にっこりとほほ笑む顔に心が暖かくなった。


直ぐにリリーとロイが来て、私たちはガイブス先生に見送られ会場に向かった。


祝辞や学院長のあいさつの後、学院のみんなとおしゃべりをしているとダンスが始まるアナウンスが流れた。ダイアン様とダンスは一緒に踊る約束をしていたが、お姿が見えない。

きょろきょろと会場を見回すとダイアン様の後ろ姿が中庭へと消えていくのが見えた。

慌てて後を追う。


薄暗がりの中ダイアン様の背中を見つけ手を伸ばす。


「ダイアン。あの緑のドレスの子が婚約者?パッとしないわね」

私はびくりと手を引く。

「イザベラ。嫉妬してくれるのかい?」

「だってやっぱり。。。いやだもの」

「だからダンスをしないためにここに来ただろ、ルナとは魔力の強い跡取りのために結婚しなければならないが、子供が出来たら直ぐに追い出す」

「本当に?そんなこと言ってダイアンもあの子のこと気に入ってるんじゃないの?」


二人の会話に私の足はガタガタと震えた、あの時の。。。。。    あの時のダイアンのゆがんだ笑顔と言葉が鮮明に思い出された。

後ずさると植木にぶつかり、枝がガサガサとなった。



「誰だ!」

ダイアン様が振り返り、金色のさらさらの髪がなびく青い瞳の奇麗な少女が顔をのぞかせた。

ダイアン様がその子を背にかばいながら私に向き直った。

「ルナ!どうしたんだい?僕を探しに?」


私は声にならない悲鳴を上げた。

こころの瘡蓋が一気に剥がれ血を流し顔の色が一気に消えた。


「話を聞いていたんだな!でも計画はそのままだよ、ルナは僕と結婚しるんだ。知らずにいれば優しくしたのに」

ダイアン様が私に手を伸ばす。

「こっちに来い!」


その瞬間、大きな炎の翼が私とダイアン様の間に立ちふさがっった。

ガイブス先生の火の鳥だ、大きさが見上げるほど大きくなっている。

驚いた私は後ろに倒れそうになったが、あたたかな両腕に包まれた。


「    ガイブス先生」

暖かな眼差しと目が合った。

「大丈夫だよ。少し耳を塞いで」

私の耳はガイブス先生の大きな両手で塞がれた。


「ブレイク伯爵令息、自滅してくれてありがとう。モイナル子爵令嬢との関係は既に確認済みだ、この卒業パーティーの後、両家には集まってもらい話し合いをガイブス公爵家を交え行う予定でいた」


「なんの話し合いです?ガイブス次期公爵様」


「ルナとブレイク伯爵令息の婚約を白紙にする話し合いだよ、穏便に事を進めようとしていたのに」


「この状況では婚約の白紙は難しいだろう。目撃者も居る事だしね」

気が付くと周りにはリリーやロイ、学院の仲間が数名集まってきていた。


「次期公爵とはいえ、婚約に関係のないものが口を挟まないでくれませんか?証拠と言いますが違う学園の面識もない私たちの何がわかるのですか?」


「わかった。じゃあみんなにもお見せしようか」

ガイブス先生の両手が離れたと思ったら耳元で先生が囁いた。


「ルナ。眼を閉じて、良いと言うまで眼を開けてはダメだよ」

そういうとガイブス先生はまた私の耳を塞いだ。私は言われた通りぎゅっと眼を閉じた。


ガイブス先生が手を振るとみんなの前にスクリーンが広がり、ダイアン様とイザベラ・モイナル子爵令嬢

のイチャコらやら、それ以上の映像が映し出された。


「きゃあああ、止めてください。お嫁に行けなくなる」


「やめてくれ、消せ!嘘だ作り物だ!」

二人は叫びながらがっくりと膝を突いた。騒ぎを聞きつけさらに人が集まった。


がっくりとうな垂れる二人をガイブス公爵家の人が両脇を抱え連れ出した。

ようやく目を開けていいと言われ私は眼を開けた。

開けるとガイブス先生の顔が間近にあり。思わず赤面する。


「ルナ。婚約は、ブレイク伯爵令息の有責で破棄されるよ。今書類を整えているからね」

耳を塞いで、眼を閉じている間に何が起きたの?


「あんな屑の事は気にしなくていいよ、大丈夫。もう心配ない」

ガイブス先生の手が私の頭を撫でた。


「あの時の。。。。先生だったのですね、また助けていただきました」

先生にまたぎゅっと抱きしめられた。


◇ ◇ ◇


卒業式のあの日、私とダイアン様がの婚約は破棄された。

興奮しながらリリーが事の顛末を教えてくれた。

ブレイク伯爵家はもともと私の魔力に目をつけ、小さなころから取り入ろうと近づいていたようだ。

卒業式の出来事で、ブレイク伯爵家とダイアン様は、悪評が広がり没落寸前んだ。

イザベラ嬢も、家族から見捨てられ修道院に贈られたと聞いた。


私は、卒業後魔塔でセオドラー様の魔道具研究をお手伝い、忙しい日々を過ごしている。


「ところでセオ様。あの日どうして直ぐに私の居場所が分かったのです?もしかしてこの髪飾り?」


「髪飾りには、君のピンチを察知したら私が転送される仕組みになっていたんだよ」

セオ様顔が近いです。顔を寄せ囁くセオ様に心臓がバクバクする。

顔和赤くして頬を膨らめる私に、火の鳥とセオ様が同時にキスをした。

私だけを大切にしてくれるセオ様がそばにいる限り。

もう私の心の傷が、開き血を流すこはないだろう。










問題を解決したセオ様は、ルナに遠慮なくアタック中です。

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