アイデアの木枯らし
先に言っておくが
この小説にオチはない
そもそも小説ですらない
ただ自分の心境を
正直に吐露するのみである
2025年 11月30日
暇を持て余していた私は
「第七回 下野紘・巽悠衣子の小説家になろうラジオ大賞」
の開催に気付いた
ノミネートされた作品は
番組内で朗読してもらえるとのこと
自分が書いた作品が朗読してもらえるのは
純粋に嬉しいし
多くに人に読まれるキッカケになるかもしれない
「なろうラジオ大賞7」を指定ワードに設定し
過去のテーマを作品タイトルに挿入すればよいとのこと
1000文字以内という条件も書きやすい
10万文字以上という条件だと黙ってスルーしていただろう
過去のテーマは年賀状・オルゴール・合言葉・自転車・雨宿り・ギフト・ホットケーキ・風鈴・サバイバル・木枯らし・舞踏会
なるほど、このどれかをタイトルに含めればいいのだな
いや、せっかくだから
その全てのテーマを一作ずつ書いて投稿しよう
しかも今日一日で全て書いてやる
どうせ暇なのだ
速筆の私なら余裕だろう
そんな甘い考えが
私を地獄へ叩き込むこととなる
全部で11のテーマ
つまり今日一日で11作を書かなければならない
書けるわけがない
一作目は数分で書いた
二作目は30分もかかった
三作目あたりで筆が止まった
四作目で無理が生じてきた
五作目で何も考えられなくなった
六作目で幻覚が見え始めた
七作目で宇宙との交信が始まった
八作目で太陽の黒点に人類の起源を見た
九作目で時を支配する偉大な存在に気が付いた
そして今、10作目である
私は趣味で小説を書いている
プロの作家というものが
今私が味わっている苦痛を対価に
収入を得て生活しているというのなら
控えめに称して人外である
頭の構造が我ら凡人とは大きく異なるらしい
誓おう
このような挑戦は二度と行わない
もはやアイデアは枯れ
脳内に木枯らしが吹き荒れている
当分は何も書きたくない
当分は何も書きたくない
当分は何も書きたくない
当分は何も書きたくないいいいいいいいいいいいいいいいッ!




