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「それは——」/「遠き道」

「それは——」


それは刃となり

それは癒しとなり


それは暖かな溢れ日であり

それは凍てつく風となる


それは使う相手によって変化し

それは受け止める相手によって変化する


それは一度放たれたら

縦横無尽に走り回り

決して

二度と

取り消すことは叶わない


それは時に希望となり

それは時に絶望をもたらし

それは時に力になり

それは時に自由の象徴となる


それが——言葉だ


*****



「遠き道」


歩いても歩いても

辿り着けず

荒野は目の前に広がるばかりで

道しるべもなく

ただひたすらに歩き続けている


いつの間にか目的地も見失い

何のために歩いているのか

どこへ向かおうとしているのか


後ろを振り返っても

荒れた大地だけが横たわり

横を向けば

未開の地が広がるばかり


前後左右も

もはや不明で

どちらへ向かえばいいのだろうか


それでも

歩くのだ

前だと信じたその道を

いつかは辿り着けると信じる地を

自分の足だけを信じて

前を向き歩くのだ


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