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028 この章で新しく出てきた人物と単語

アニス王女

ヒロインその四。フルネームはアニス・ド・シーニュ。王の孫なのに王女と呼ぶのがややこしいが、「王」族の「女」子なので仕方がない。艶やかな金髪とエメラルドグリーンの瞳をもつ美少女。愛らしい容姿と天真爛漫な性格から民の人気が高いが、中身はかなり残念。耳年増なところがあり、頭の中は真っピンク。初期案の時点ではもう少しまともだったのに、何故こうなったのか私にも分からない。


ユリウス王子

アニス王女の弟。やはり紛らわしいが王子と呼ぶ。生まれる直前に勇者ジュリアが国王の命を救ったため、彼女にあやかって命名された。勇者の名に恥じぬよう努力を欠かさない誠実な少年。


フィリップ王子

エスパルダ王シャルル3世の子。アニスとユリウスの父。温和な性格と端麗な容姿から、家臣にも民にも慕われている。知勇兼備の傑物で、王位継承の最有力候補。


ジョゼット

アニス王女の教育係にして護衛部隊プリンセスガードの隊長。フルネームはジョゼット・フォン・メリロー。宮廷魔法使い時代のギルマスの後輩。厳格な性格だが王女への愛は本物。


国王陛下

フルネームはシャルル・ド・シーニュ3世。そろそろ面倒な公務から退いてのんびりしたいお年頃。


国王に呪いをかけた魔法使い

禁呪に手を染めて免職されたのを逆恨みして王を呪い殺そうとした奸物。復讐は半ば成就していたが、勇者ジュリアを敵に回したのが運の尽き。なお彼女が「私の都合でやった」というのと、戦闘シーンが時代劇のノリなのは物語上の脚色。王が死にかけなのはどう考えても有事だから、最強冒険者の彼女に強制依頼(5話参照)がくるのは当然だ。


シルフォード辺境伯

武門の家柄で名高い大貴族。


ベルガモ子爵

王国第二の規模を誇る港湾都市ランテルナ、およびその周辺地域の領主。かつては他国に仕えていたが、貿易による絶大な富を手土産に王国に寝返った。その財力は王位継承にも影響力を持つが、しょせん外様なので立場は微妙。ゆえに王家と婚姻を結ぶことを悲願としている。


フェルスター辺境伯

主人公が暮らす迷宮都市リンゲックと周辺地域の領主。ここで初めて名前が出てきた。フィリップ王子とは昵懇の仲。


リンゲック近隣の男爵

主人公がドラゴンを討伐した町、および周辺地域を統治する貴族。適正な額かは怪しいが一応ドラゴンを買い取ったあたり、そこそこ民を大事にしてるようだ。なお院長先生の義弟とは別人。


院長先生

もと男爵夫人。名前はマノン。夫と息子を立て続けに亡くし、世を儚んで信仰の道へ。そのため僧侶としての修行期間は年齢の割に短く、魔法のレベルは高くない。しかし人望は厚く、母の影響で年長の女性に弱い主人公にとっては頭が上がらない存在。出家して貴族の地位は捨てたという意思表示か、まだ名字を名乗っておらずフルネームは不明。僧兵としては魔物より対人戦に長け、関節技で相手を殺さずに捕縛する格闘術の使い手。


エティエンヌ

教会の孤児院で暮らす孤児。騎士に憧れる純真な少年で、主人公を驚嘆せしめるほどの剣才をもつ。


シスター・エリー

教会のシスター。エリーは愛称らしいが本名は不明。金髪碧眼のクールビューティー。上品な見た目に反し、ファイトスタイルは殴る蹴るが中心の荒っぽいもの。


シスター・マルティーヌ

教会のシスター。赤毛のぽっちゃり美人。糸目なので瞳の色は不明。若さゆえか体型の割に身軽で、軽快な動きとパワフルな投げ技に定評あり。


オリヴィエ

エティエンヌ、ユリウス王子と同い年の魔法使い。


魔王軍八騎将

なぜか主人公チームの男にしか倒されてない人たち。女性陣だって誰かを撃破しててもいいのに。もしかしたら男だけが戦う部族とかで、最初から女とは戦ってないのかも。


━━━━━


素材、資源、アイテムダンジョン

周辺に複数のダンジョンがある迷宮都市リンゲックでは、そこで主に何が手に入るかで呼称が区別されている。


王女の装飾品

騎士は戦いに赴く際、心に決めた女性から贈られたスカーフやリボンなどを身につけてお守りとする。なお女性はその騎士と恋愛関係になる必要はなく、むしろ「あの騎士は何かあったら私の味方になりますよ」というアピールなので、身につける者の多さは貴婦人や令嬢にとってステイタス。ファンクラブの人数のようなものだ。もっともアニス王女の場合、推し活より王家との繋がりを狙う騎士も少なくない。


プリンセスガード

読んで字のごとくアニス王女の身辺を警護する精鋭部隊。メンバーは女性のみ。私の間違いで漢字が近衛隊だったり親衛隊だったりするかもしれないが、意味に大差はないし話の本筋にも無関係なので気にしないでいただきたい。


強い騎士や冒険者は噂になる

騎士はともかく冒険者がお姫様の噂になるか? という気もするが、彼らはランクによって世間の目に天地の差(5話参照)がある。史実でも、古代ローマの剣闘士グラディエーターは身分的には奴隷ながらスター的な人気があったとか。あと、身分制度や宮廷作法が厳格化したのは中世じゃなく近世で、中世はもっと大雑把な時代に思えたのでこんな描写にした。


モンスター素材の衣装

爵位によって種類が決められているのは礼装用の衣装のみ。実戦用は無制限。


マルジャ

漢字で書くと魔法銀。希少金属のひとつ。澄んだ銀色で鉄より軽量かつ強靭、また魔法との相性がいい。要はミ○リルのこと。版権がどうとか小耳に挟んだので、念のため魔力マナアルジャンを足した造語にしておいた。読者の皆様は、ミス○ルと脳内補完して読んでかまわない。


オリハルコン

希少金属のひとつ。金色できわめて硬い。東方ではまんま「金色の硬い金属」という意味で金剛こんごうと呼ばれる。


オルフラムの剣

ドワーフ秘伝の製法で作られた武器。黄金オールフラムでオルフラム。現地の言語ではゴルド・フランメ、異国では黄金焰こがねほむらとも。強靭さをそのままに軟らかくした軟化マルジャ合金を芯に、魔力伝導効率に優れるマルジャの刀身と、超硬度を誇るオリハルコンの刃をもつ。そのため金色の刃文が、炎が揺らめいているように見えることからこの名がついた。非常に高価なうえ、なにより真の武人と認められないと作ってもらえないため入手は困難。剣だけでなく槍などもあるが、マルジャは軽量なので斧のような重さで叩き斬る武器には向いていない。


第二次人魔戦役

勇者サイドの世代交代が進んだとみえて、エティエンヌ、オリヴィエ、ユリウス王子といった次世代組の活躍が目立った。

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