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06 闘い


 地下6階からは、魔物の分布が変わったようです。


 襲ってくるのはウルフ系のケダモノばかり。


 そして、飛行系がいなくなったってことは……




 ここからのフォーメーションは、


 前衛、マーリエラさん。


 中衛、アンチさん。


 後衛、俺。




 マーリエラさんなら四足獣の俊敏な動きにも対応出来るだろうっていう考えだったのですが、


 何と言いますか、読み違いと言いますか、ケタ違いと言いますか……



 鍛え上げられたしなやかな肉体に強力な身体強化を付与、


 繰り出される修練の極みとも呼べる体術、


 それにあのナイフの斬れ味を上乗せ。



 二枚歯ウルフの群れの間を舞う様に駆け抜け、


 血飛沫が舞う前に次の群れへ。



 もしかして身体能力強化って、心肺能力も強化されるのかな、


 一瞬も立ち止まること無し。

 



『……マーリエラさん、凄いね』

『水弾でサポートしようと思ってたけど、余計なことするとジャマになっちゃうよ、あんな凄い動き』


 例えば、さっきのマーリエラさんの投擲みたいに、


 俺がアンチさんから身体サポートしてもらったら、あんな風に動ける?



『絶対ムリ!』

『心技体をあそこまで鍛えているマーリエラさんだからこそ、私の無茶なサポートを上乗せしても大丈夫な身体の使い方が出来るんだよ』

『おじさんじゃムリ、って言うより、ムリじゃない人を見つけるのがムリ、って感じ』




「そんなことはありませんよ」



 おっと、マーリエラさん、おつかれさまでした。


 すみません、最後まで全部お任せしちゃいましたね。



「私はあの時、"スイッチ"を入れたノアルさんには絶対にかなわないと感じました」

「闘いを見て身体がすくむほど怖いと感じたのは、後にも先にもあの時だけですもの」


 ……俺って、そんなにバーサーカーしてました?



『ふたりだけの思い出なんて、ちょっとズルいなぁ』

『バーサーカーおじさん、私も見てみたい!』



 勘弁してくださいよぅ……



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