私と小説
なんとなーく書いたお話です
今年で21になる私は、高校を卒業してから勤めている会社を、今も続けられている。
でも本当は、こんな駄文を書くくらいには文を学びたかったし、小説家になりたかった。
学校の先生にそう言うと、『働きながらでもできる』と言われた。
鵜呑みにした私は会社に就職し、すでに三年目に突入している。
が、小説は一向に書けなくなっていた。
毎日忙しい、人手不足の現場で、残業なんて当たり前。
『それで書けないなんて言い訳だ』そう言われてしまうだろうか。
それでも、毎日一生懸命生きてるんだ。
こんなことでしか表せないが、死ぬのが嫌で頑張ってるんだ。
その結果が、趣味であったはずの小説を書けなくなることだというなら、私はもう小説を書くつもりはなかった。
でも人間は単純で、一度楽しいと思ったことを、そう簡単にやめられそうにないみたいで。
やめると言ってたはずの投稿もまた再開してみたりするんだ。
『小説で食える人は一握り』『一般的に受け入れられる職業じゃない』そんなことはもう聴き飽きた。
社会人になって、お金を稼ぐことの難しさを知った。
知ったからこそ、小説で食えてる人は本当にすごいと思う。
だって楽そうに見えるのに、面白ければたくさん売れる。
それは夢みたいなお話だ。
面白いを書けば働かなくて済む。
人気が出ればたくさんお金が貰える。
違う、そうじゃないんだよ。
お金を稼ぐのは大変なんだよ。
それは小説家でも一緒なんだよ。
物語を進めるための色々を創らないといけない。
主人公を使って世界を広げて恋をして人を殺して海に潜って空を飛んで、このうちのどれだけが本当でどれだけが想像なんだろうか。
それを考えるだけで頭が破裂しそうになる。
空なんて飛行機でしか行ったことないし、海なんて船でしか行ったことがない。
自分の脳で描いた想像を文字にして落とす。
これが楽に見えるのなら、きっとそれは想像力がないのだと言わせてほしい。
3ヶ月や半年程度で新刊を創る小説家は本当にすごいと思う。
社会人になって3年目、いまだに小説1巻分も書けていない。
人気がでなくてやめた人を見たことがある。
物語を100話以上書いてた人だ。
彼の作品が好きだったし、お話が更新されるのを待っていた。
でも、彼の努力は実らなかった。
その時初めて小説家になることを諦めた。
別にこれでお金を稼ぎたい訳じゃない。
苦しんでまで続けたい訳じゃない。
自分に才能があるとは思っていない。
あくまで趣味で、お話を書き続けるだけ。
次にお話を投稿するのはいつになるかな。
まあ、趣味でしかない私の小説なんて、努力して努力して努力した人たちの作品の100分の1も面白くないと思いますが。
また会える日まで。
最後まで読んでいただきありがとうございました