(^ω^)【等価交換】のようです
('A`)「おなか減ったわ。どん兵衛食べよ」
(^ω^)「フンフンフフーン♪」
(^ω^)「え~っと、このレシピによると……」
(^ω^)「水と、塩と……小麦粉でいいか、あとは……」
('A`)「あれ?お前、キッチンに居たのか。何作ってんの?」
(^ω^)「人体錬成」
('A`)「何作ってんだよ」
(^ω^)「俺はロリ巨乳サキュバスのママを作るんだ」
('A`)「禁忌の扉開いてんじゃねぇよ」
('A`)「つーか錬金術なんて創作だろ?」
(^ω^)「ふん。貴様はそこで間抜け面を晒しておけ」
('A`)「呆れて開いた口が塞がらないんだ」
(^ω^)「いいか?錬金術は医化学の祖パラケルススも行っていた科学の一分野だ。
キミア的科学は現代化学にも通じ……」
('A`)「分かった。分かったよ。ごめんて」
(^ω^)「本当は理解などできては居ないだろうが……ま、いいだろう。
別に貴様の理解など不要だからな」
('A`)「何がどうなってこうなった」
(^ω^)「さて……準備は整った。後は『アルカナ』に従い錬成陣を……」
その時、キッチンが妖しい光に包まれた!
('A`)「まぶし!」
(^ω^)「はははっ!成功だ!遂に遂に成し遂げたのだ!私はっ!」
(^ω^)「いでよ!!ロリ巨乳サキュバスママ!!」
(^ω^)「個人的には黒髪ツインテ希望!」
('A`)「この男、俗欲の権化である」
( ・∀・)「呼ばれて飛び出てぽぽぽぽーん」
(^ω^)「……」
('A`)「……」
( ・∀・)「……」
(^ω^)「チェンジッ!!!!!」
('A`)「できねえよ!!!!!」
( ・∀・)「あ、僕を呼んだの君?」
(^ω^)「あ、はい。呼んだと言うか、作ったというか」
( ・∀・)「作った?……ま、いいや。
悪魔を呼んだってことは、叶えたい願い事があるんだね?」
(^ω^)「あ、悪魔だって……ッ!?そんな非科学的なこと、俺は信じないお!」
('A`)「お前が言うなや」
( ・∀・)「別に信じて貰う必要はない。
悪魔である私がココに居るという事実は変わらん」
('A`)「いや、でっけぇ角生えてるし……信じるよ」
( ・∀・)「ほう、この角に興味を持つとはお目が高い。
角の大きさは悪魔の位の高さなのだ」
(^ω^)「ふん。それで、貴様はどんな雑魚悪魔だお?」
( ・∀・)「我が名はアスモデウスという。以後、お見知りおきを」
('A`)「それで、アスモデウスさんはなんでウチのキッチンに?」
( ・∀・)「そこの錬金術師が呼んだのだ。麦と塩と水、それに少量の鉄。
それらを供物に魔法陣に祈りを捧げたのだ」
(^ω^)「まさか。図書館で借りた本がグリモワールだったとは……」
('A`)「この街の図書館やべぇな世界"獲れ"んじゃん」
( ・∀・)「話が少々逸れてしまったな……それで、貴様は私に何を望む?」
( ・∀・)「国か?地位か?名誉か?金か?女か?」
( ・∀・)「……そこの男が言うように、世界か?」
(^ω^)「どれも要らないお!!」
( ・∀・)「ほう?面白い……それではなんだ?言ってみるがいい」
(^ω^)「黒髪ツインテロリ巨乳サキュバスママ!!」
( ・∀・)「は?」
(^ω^)「黒髪ツインテロリ巨乳サキュバスママ!!」
( ・∀・)「……なんだこの呪詛は?」
('A`)「すまん。俺を見ないでくれ。俺にも分からないんだ」
(^ω^)「黒髪ツインテロリ巨乳サキュバスママだ!!早く出せ!!
どうなっても知らんぞぉぉ!!」
( ・∀・)「どうなるんだ?」
(^ω^)「熱り立った私の角から生命の光(婉曲表現)が溢れだすっ!!」
('A`)「本当にごめんなさい。やめて下さい」
( ・∀・)「……というか、サキュバスってあのサキュバスか?」
(^ω^)「そのサキュバスだが、それがどうした?」
( ・∀・)「アイツめっちゃブスだぞ。めちゃくちゃ歳行とってるし」
(^ω^)「は?サキュバスは全員かわいいって言うのは、日本じゃあ常識なんだよ!」
( ・∀・)「お前らの常識とか知らんが、ホントだ」
( ・∀・)「まぁ、仕事の際には美女に化けるとも言っていたが……」
('A`)「どうすんだ?見た目はクリアしてるぞ」
(^ω^)「むぅ……ロリババァのみであれば許容できたが……」
(^ω^)「それが幻影で正体が醜女か……あいにく私はB専ではないし……」
(^ω^)「いや待てしかし、変身できるということは、ある意味で……」
('A`)「想像以上に真剣に悩んでやがる」
( ・∀・)「しかしサキュバスなら、対価も少なくしてやろう」
(^ω^)「は?対価?払ったやんけ。塩とか小麦粉とか」
( ・∀・)「あれは召喚の対価だ。
願いを叶えるためにはもう一度対価を払って貰う必要がある」
(^ω^)「んなもん聞いてないんだが?」
( ・∀・)「悪魔との取引は等価交換だからな」
('A`)「入浴料とか出張代みたいなものじゃないか?」
(^ω^)「人生で一番納得した」
('A`)「お前の人生楽そう」
( ・∀・)「ちなみにサキュバスをやるわけにもいかんからな。
レンタル料として1ヶ月で寿命1年分もらおうか。
好きな時に呼び出すが良い」
(^ω^)「対価ぼったくりすぎだろ」
('A`)「お前の価値がそんだけってことだろ」
( ・∀・)「気分を害したことは謝ろう。
しかし、それが、等価交換。」
(^ω^)「あ!じゃあ黒髪ツインテロリ巨乳ママは?」
( ・∀・)「理解できんから出すこともできない」
(^ω^)「じゃあ黒髪ツインテ巨乳ママは?」
('A`)「一つずつ検索条件を減らしていくな」
( ・∀・)「理解できん」
(^ω^)「黒髪巨乳ママ」
( ・∀・)「理解できん」
(^ω^)「ケモショタ」
( ・∀・)「召喚した瞬間に貴様は死ぬ」
('A`)「おい悪魔性癖見えてんぞ」
(^ω^)「なるほど。いい趣味をお持ちでいらっしゃる……」
( ・∀・)「クソ!図ったな!」
('A`)「完全に自爆だろ」
( ・∀・)「まだお母さんにも言ってないのに!!」
('A`)「多分お母さん、それ言った瞬間死ぬぞ」
(^ω^)「母にバラされたくなかったら退け!この悪魔め!」
( ・∀・)「くそ!覚えてろ!情欲がある限り、私は滅びぬ!!」
('A`)「つまり不滅か」
キッチンが再び妖しい光に包まれ、悪魔は消え去った!
(^ω^)「さて、あのボッタクリ悪魔も消えたところで、錬金術の続きを」
('A`)「つーかキッチン使ってやるなよ。俺は腹減ったからカップうどん作ろうと……」
(^ω^)「あ、すまん。それさっき食った」
(^ω^)「なんで俺がうどんを打たなきゃならんのだお……」
('A`)「等価交換がルールなんだろ?」




