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64.リベンジ失敗

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 落ち着きました。師匠から離れて、リトルボアを担いで帰ります。と思いましたが、マジックバッグに余裕が有るので全部入ってしまいました。


 もうそろそろ夕暮れ時になりますので急いで帰らないとお肉パーティーに間に合いません。パンも仕込まないといけませんから急ぎましょう。


 師匠達はもうケロッとしている私達を見て苦笑していますが、次は負けないもん。今回も負けてません。一応全部倒してますから。今回はちょっと多い群れだったので12匹です。


 ドゥードゥーと同じ木の上から作戦は失敗でした。真下まで来られると射難いし、木に体当たりして来るので木が揺れるんです。もう後は落ちるだけですよ。


 教官に相談してみます。師匠達に聞くと魔法で全滅とか大剣で一薙ぎとかそんなアドバイスしかもらえません。もっと普通のアドバイスが必要です。


 考え事をしながらな上、荷物も無いのでもう少しで街です。ハッっと気が付きました。防具の試しは? ……一応リトルボアにど突き回されたので、合格したのかな?


 痣はまた増えましたけど、顔とかお尻とかです。体は無事でした。うん。良い性能です。……きっと。


 冒険者ギルドに到着したので、裏で解体作業です。モドキを解体するのは大変でした。私達は2人で1体を担当です。裏返しにするのも一苦労です。


 半分くらい解体した所で師匠達が手伝ってくれました。なのでリトルボアを解体してます。リトルボアは簡単です小さいし軽いですからね。


 今日の依頼は、モドキの皮とか心臓とか牙です。行く人が居なかったので塩漬けになっていた依頼のようです。お肉は全部売らないで各部位を持ち帰ります。いくらカンナさんでも1頭は食べられないでしょう。


「あんた達また怪我させたの!」


「い、いや~。いい仕事したよ~? モドキなんかに弓でビュって。な?」


「そのあとリトルボアにリベンジしたのがいけなかった。作戦も立てたし今日は行けそうだったんだぞ。木から落ちてからがまた泥仕合になってな」


「そうだぞ~。自分達でリベンジするっていうから……」


 ウェンディーさんはため息を1つついて依頼の達成処理をしてくれました。今日は少なかったので分け前は銀貨5枚でした。


 もろもろの手続きを終えて急いで家に帰宅しました。早くしないと女将さん達が来ちゃいますからね。カンナさんは途中で別れて飲みものを仕入れに行きました。樽でエールを仕入れて来ると言ってました。


 家に着いたら大急ぎで身綺麗にして仕込み開始です。私が生地を練っている間、ネイちゃんにバータを薄く延ばして貰ってます。バータを薄く延ばせたら師匠に氷魔法で固めて貰います。


 何層にしようかな? 多ければ多いほど美味しいと思うけど、手間も増えるんだよね。お店で出す事を考えると3層位までかな。


 この世界ならまだ誰も食べた事無いので3層位でも美味しいでしょう。バータをちょい厚めにしとけばいいか。お母さんの直伝? もちろんカバーストーリーだよ。


 よし。層になった生地を薄く伸ばして、三角形に切り分けてくるくるっとすれば完成です。あとは魔道オーブンで焼くだけです。師匠の所は魔道具だらけなので竈じゃありません。


 そろそろ頃合いでしょうか? 焼き始めちゃいましょう。先ほど作ったパンを並べて上下3段、30個並べました。


 温度設定をして魔力を注ぎます。……ずっと注ぎ続けます。これ本当は魔石でやるんですけど、修行のため全部の魔道具から取っちゃってるんですよ。厳しいと思いません?


 魔道オーブンは1人じゃ厳しいので、ネイちゃんが交代要員として待機しています。あ、カンナさんが来ました。ああ、汚いままです。師匠に速攻で風呂場に叩き込まれてますよ。


 ネイちゃんに交代してから今度はモドキ料理です。定番のステーキとケバブみたいにしましょう。削り落としながらパンと食べれば美味しいですもんね。


 確かテーブル用の魔道グリルもあったはず。横向きのやつか~。仕方ないか。これでも一応できるでしょう。


 程々焼いたらあとは師匠に任せて、スープです。野菜が無いので野菜スープでいいでしょう。お肉も入れますけどね。


 ステーキは焼くだけで、味付けは好きなものを自分ですればいい。ケバブは塩胡椒で下味をつけて、ガリック醤油をつけながら焼いているからオーケーです。


 よし、間に合った。


「ネイちゃん、焼けたー?」


「……もう少し」


 やっぱりパンは時間がかかったか。カラコロン。来ちゃったー。でも大丈夫。他の物を食べてる間にパンも焼き上がりますよ。


「こんばんは~。お招きありがとうね~」


「こんばんは。これチズーだよ。いいもの持ってきたから楽しみだよ」


「ジュリとマリー。いらっしゃい。結構てんてこ舞いだ」


「ありゃ。あんたまで料理してるのかい。サリー」


「ああ、回しながら焼くだけだ。カンナがガリック醤油を塗ってくれてるからな」


「堪らないよ~。この匂い嗅ぎながらおあずけさ~」


「いらっしゃい。ジュリエッタさん、マリーさん」


「うん。お邪魔しているよ。いい匂いがしているね。パンだろ? もう焼き上がったのかい?」


「もう少しかかるので、先に始めちゃってください」


 そういった途端に、カンナさんが肉に齧り付いちゃったよ。まあ、ずっとお預けだったからね。師匠もケバブを削ぎ落としにかかってる。


 ジュリエッタさんとマリーさんはいつもの事なのか適当に席に着いて、料理を配ったり食べたりとしてくれているようなので安心です。

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