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59.依頼達成

ブクマ・感想ありがとうございます。

 リトルボアを斃したので今日受けて来た依頼は終了だそうです。私とネイちゃんでリトルボアを5頭ずつ持ちます。50ケロですよ。他にも採取品とか装備も持つんですよ?


 身体強化を使わないと持てない重さです。でも文句も言えません。カンナさんはレッドブルを2頭ですよ。ヒョイッと担ぐんですよ。驚きました。多分1頭で200ケロくらい有ります。


 師匠でさえワイルドファングを2頭です。でもきっと師匠の事だから重量軽減魔法とか浮遊魔法とかズルしてると思います。


 さりげなくネイちゃんも1頭分をアイテムボックスに収納してますよ。一応重さが半分になりますからね。あ~、師匠ががっつり睨んでます。バレたかな~。そりゃ1頭少ないんだから直ぐに分かるよね。


「タエ、ネイ。私に何か言う事が無いかな? ん?」


 師匠もレアスキル持ちなのをバラしてるんだから、そりゃ聞くよね。ネイちゃんは分かって無い様だけど小首を傾げる仕種がかわいいからオケですよ。


「え、えーと。言ってませんでしたっけ? ね、ネイちゃんがアイテムボックス持ってるんですよね~。あははは」


 だめじゃん。ネイちゃん内緒だよってあれほど言っておいたのに。ハッとした感じでネイちゃんがオロオロし出すけどもう遅いよ。


「なるほど。だから奴隷狩りにあったのか。まあ、いいだろ。内緒にしてるのは賢いやり方だ」


 身体強化してるけど50ケロは流石に重いです。ヨロヨロヨタヨタしながら街に戻っています。カンナさんと師匠は平気な顔して大荷物担いでるけどどう言う体してるんだろ。やっぱズルだよ。


 冒険者ギルドの裏手に回って、解体&査定して貰っています。リトルボアはやっぱりあちこち穴が空いちゃってるけど仕方ない。


 査定が終わったので前に回って、受付に行きましょう。依頼票を完了しないといけないからね。


「まあ! どうしたの? 痣だらけじゃない!」


 ん? ああ、そっかそっか。リトルボアにど突き回されたからね。でも子供はもうそんな事すぐに忘れるもんだよ?


「ああ、リトルボアを狩らせたんだが、まあ、泥仕合でな。結構ハラハラしたよ」


「ばかなの! あんた達が付いてるんだから怪我しない様に狩らせなさいよ。まだFランクなんだから、これから色々ゆっくり学んで行くの。あんた達みたいに化け物じゃないのよ」


 酷い言われようですけど師匠、カンナさん。黙るって事は自分達もそう思ってるってことですか?


「まあ~、けろっとしてるから大丈夫だろ~。ウェンディーそうカリカリしなさんなって」


「はあ~、あんた達が居るからと安心した私がバカでしたよ。それで依頼票出しなさい。うん、完了ね。これでもまだ足らないのよね~。ジュリとマリーのとこが結構消費多いんだもん」


「ん? まだ足らないのか? ジュリとマリーのとこそんなに儲かってるのか。んー、まだ引けるには早そうだからご飯食べたら肉狩りに行って来ようか?」


「あら、珍しいじゃない。サリーがまだ仕事するなんてどう言う風の吹き回しかしら」


「まだこいつら元気いっぱいだからもう少しやらせないとと思ってな。ギルドの貸し出し用のマジックバッグ貸してくれ」


「えっと。大きいのしかないわね。保証金が金貨1枚、貸出料が銀貨2枚よ」


 え? マジックバッグ? 高っか! 金貨なんか持ち歩いて無いですよ。そんなの常識でしょと思っていたら、ポケットから出てきましたよ。師匠~あんたなんでそんなところからポロっと出てくんの!


「よし、じゃあマリーの所でご飯食べたらもう一働きだな」


「「「おー」」」


 マリーさんの所でもジュリエッタさんの所と同じことしましたよ。こっちの方が速攻で冒険者が逃げて行ったけどね。やっぱり痣だらけだからマリーさんにも心配されちゃいました。


 ふん。もう平気だもんね。次は木の上からやってやる。本当に痛かったんだから。ふん。


 はぐはぐ。レッドブルのステーキ美味しかったです。生わさぶもう導入してるんですね。ショリショリしてちょっと乗せたらうまー。もう師匠ったら白いパンしか頼まないんだから。美味しいから良いんだけど。


 カンナさんも凄い食べるよ。でかいステーキペロッと平らげました。追加ですか。結局3回おかわりですよ。これって俗に言うポンド肉ですよね? 3回って……。


 私達はその半分でもお腹ポンポコリンになっちゃったのに。でも師匠だってポンド肉食べたからね。動いたからお腹減ったのかな。お茶を頼んで少し休憩したら狩りの再開です。


 今度はマジで狩りをするそうです。北の森に行くんだって。大丈夫かな? 北は危ないからって言われてるんだけど。


 いやはや、午後の狩りはマジでした。なにも出来ませんでしたよ。構える暇さえ与えてもらえませんでした。私達がモタモタしてたからなんだけど大物はカンナさんがザッパザッパと斬り斃すし、群れだと師匠が魔法一発で仕留めちゃうんだもん。


 ひたすら解体の手伝い。たまに一角ウサギとか野鳥なんかが出た時だけ仕留めてました。だって師匠達無視するんだもん。ササっと仕留めて追いつかないと置いて行かれちゃうんだ。なんか手際良くなったかも。


 結構見た事無い魔物もいたんだけど、みんなマジックバッグの中です。解体して枝肉と毛皮、牙とか爪なんかも採取してますよ。魔石もね。熊も出たと思うけど、ザシュって音がしたら解体開始みたいな?


 熊からは熊の胆も取りました。薬の材料なんだって。マジックバッグが満タンになったからギルドに戻って精算しました。今日の稼ぎの分け前を貰ったけど、小金貨でしたよ。もう鎧をオーダーメイド出来そうです。

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