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40.強化3

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感想・レビューなどお持ち致しております。

「なんと! 気闘法を身につけているのですか? これは驚きました。いやいや、その若さで気闘法とは……では拝見させてもらえますか?」


 私は弓を構えて踏ん張ります。出ちゃいそうなくらいに踏ん張ります。やっとのことで発動した気闘法を以って弓を射ました。


 ズガンと凄い音がして的に矢が突き刺さります。矢の半ばくらいまで的に突き立ちビィィィ~~と矢が震えています。


「……うーむ。実践では使い物にならない、いや、弓なら遠距離からの一刺しで有効か……」


 何やらハンスさんがぶつぶつと検討しているようです。気闘法は私にとっても切り札です。これももう少し早く発動したいところです。


「はい。お見事です。どうやって身に付けたのですか? そうそう身に付けられるものではないはずなのですが……」


「バーバリアンベアの亜種に追い掛け回された事が有りまして、その時師匠がおっしゃっていた事を最後の頼みの綱として試したところ上手く発動してくれました。お陰で逃げのびる事が出来ました」


「なるほど。火事場の何とやらでしたか。追いつめられると人間凄い事が出来たりしますから幸運だったのでしょう」


「はい。無理を承知で教えて下さっていた師匠には感謝しか有りませんでした」


 うん。もちろんこの辺はカバーストーリーだよ。正直に銀の助言ちゃんとは言えないからね。


「良いお師匠さんですね。それでは気闘法ですが色々な武器に応用できます。もちろん短剣でも使えますよ。しかし一朝一夕に身に付くものでは有りません。なので訓練法をお伝えしますから日々訓練して下さい」


 訓練方法は単純でした。ようは座禅で気を練る事です。気が何か分からないネイちゃんには向かい合いになって私と手を繋ぎ私の気を感じる事で習得が早まるかもしれないとのことでした。


 その後は基本訓練です。体力の向上のため走らされました。その後は基本的な短剣の動きです。基本は突くです。残念なことに筋力が足らないので突き刺しても刺さらないのですが……。


 こうして始まった講習ですが午前中で終わり、午後からは生活のために採取と狩猟です。めっきり減ってしまった獲物を担いで帰ります。日銭を稼ぐ程度です。貯蓄を食い潰しながらそれでも減らないようにと頑張っていますよ。


 5日程して大分訓練にも慣れてきました。当初は体中痛くて仕方ありませんでしたが、もう大丈夫です。筋力を上げるために、もう少しやろうかと思ったのですが教官に止められてしまいました。


 まだ成長期前ですから筋力を鍛えてはいけないそうです。背が伸びなくなってしまうのは困ります。なので仕方なく基本の型を覚える事にしました。


 気闘法の訓練も夜寝る前に少しずつ続けています。ネイちゃんには一度だけ気を感じて貰いました。ネイちゃんを武器に見立てて全力で気闘法を試したのです。


 もちろん私の気を流し込まれたネイちゃんはひっくり返ってしまったのでそれきりですが、どうやら気の何たるかはおぼろげながら分かったようです。……後で教官には怒られてしまいました。


 どうやら私のやり方は大変危険なんだそうです。だってこのやり方しかネイちゃんに伝えられなかったんだもん。軽く気闘法を発動する事なんてできないから。


 どちらにしろやってしまってからでは遅いのですけど、運は私達に味方しました。大過なくネイちゃんに気を感じて貰えたのですから。



    ◇     ◇     ◇



 訓練も順調に進んでそろそろ自分のサブウエポンを買おうかと思い武器屋にやってきました。この間、装備一式を新調したところです。あの額当てはお気にいりですもの。


「おーじさん。久しぶり。また買い物に来ましたよ。本当は鎧をオーダーメイドしようと頑張っていたんだけど、無理でした。今日はサブウエポンを買いに来ました」


「おお、気闘法の嬢ちゃん達か。どうだい弓の具合は? いいだろ? 何でい、まだ使って無いのかよ。1回だけ試したって。うんうん、だろ~。気の通りがマシだろ」


「ですね~。もっと良い弓もあるんですか?」


「もちろんさ。まだまだ上が有るからよ。がんばって稼ぎな。んで、今日はサブか。ちゅうこたあ、短剣とかだろ? でもおまえさん達、気闘法使いだろ? なら小太刀をお勧めしちゃうぜ。この刀って言うやつは気の通りが良いんだぜ」


「ほほ~。お値段もいいのでは?」


「チッチッチ。値段を気にする前にまだ説明が終わってねぇぞ。この刀はな、突くだけじゃなくて斬れるんだ。そこに気闘法も加えりゃ魔物の首すらアッサリ落とせるんだぜ」


「なんと! 凄いです。という事はそれが有れば私達でも接近戦で勝ち目が出てくる?」


「ああ、十分勝算が出てくるぜ。さらに双子刀まで有ったりする」


「双子刀?」


「刀匠が2つで1つの刀を打つ事が有るんだがよ。1刀でもいい刀が揃うとさらに性能が上がるんだとよ。まあ、お前さん達にはちと高嶺の花だ。将来を見越して刀に慣れておけばそう言う選択肢もあるってこった」


 くぅ~。商売上手です。双子刀、いつか使ってみたいかも。ネイちゃんとお揃いだよ。またも良いネタブっ込んできましたよ。


 と言う事で小太刀に慣れる必要が有ります。小太刀買っちゃいました。1本26000リン! とうとう隠し財産に手を出してしまいました。数打ちの品なのに高いです。刀を打てる鍛冶屋さんが少ないからだそうです。

以下の様な物も書いております。

 異世界農業物語~異世界で農業始めましたーhttps://ncode.syosetu.com/n0558dz/

 異世界転生苦労譚~異世界だって甘くない~https://ncode.syosetu.com/n3637fl/

 エルフ賢者の子育て日記https://ncode.syosetu.com/n5068fk/

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