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29.鳥狩猟

誤字脱字報告ありがとうございます。

ブクマ・評価有り難うございます。

感想・レビューなどお待ち致しております。

《火を付けよ! 着火!》


 おお~。スキル全開で呪文を唱えたら出来ました、出来ましたよ。これで私も魔道師です。ですよね? でも何回やってもこの呪文、恥ずかしいですね。


「ネイちゃん先生。出来ました。ありがとうございます。それでどう使うのでしょうか?」


「……ん。薪に火を着ける」


「……」


「……便利」


 あ、いや便利だけど。ワイルドファング、斃せないじゃん。今日のお昼は弓で獲りましょうか。


「あ、じゃ、じゃあ。お昼の獲物狩ろうか。なににする? 鳥、ウサギ? まさか猪じゃないよね」


「……ん。鳥」


 山鳥美味しかったものね~。そうか、ネイちゃんは鳥をご所望ですか。いいよ、いいよ。獲るよ。早速森の梢の辺りを探る。


 小さな鳥達がちらほらといる。小鳥は獲るのが面倒なんだよね。小さくても矢を1本使うし、的も小さいからね。お腹いっぱい食べたい時はたくさん獲らないといけないからな~。


「小鳥でいい? 骨ごとバリバリ行っちゃおうか? それとも何か狙いの鳥さんでもいる?」


「……ドゥードゥーとかどう? タエはドゥードゥー食べた事ある?」


 なぬ! ドゥードゥーなる鳥を食べた事はないようです。どんな鳥でしょう。ちょっとワクワクしてきました。


 詳しく聞いてみると飛べない鳥の一種でライチョウより2回りくらい大きそうだよ。結構食べ応え有るんじゃないかな。エミューの半分くらいかな?


 生息域は結構広くて草原から山岳まで広く分布している。群れで行動しているようで見つければ結構狩れるけど見つけるのに苦労するタイプだ。


 さてどうやって探そうか? まあ、黒の助言ちゃん頼りだよね。ドゥードゥーにタグ付け。


(解。……レベル。……不足)


 あ~、そう言う事かー。ランクだと検索みたいに知らない物も探索出来るけど、個別の知らない物はまだ無理なんだ~。どうしようかな? ランクも知らないし、知ってたとしても他のと混ざっちゃったら分からないよね。


 う~ん。じゃあ、鳥でタグ付けは?


(解。……是)


 パッとタグ表示が切り替わったよ。私ってあったまい~。後は、地上にいて、群れなことね。ぐるっと周辺を見まわすと森の中と草原の先の方にそれらしい集団を見つけました。


 森はまだ怖いから先に草原の方に行ってみよう。


「ネイちゃん、あっちの方になんか居るから行ってみよう」


 コクコクと頷いてくれたので手を繋いで歩いて行く事にしたよ。素直なネイちゃんはかわいいよ。手を出せば直ぐ繋いでくれるしね。


 道すがら魔法の話をしていました。どうやら先ほど教わった魔法は、生活魔法と呼ばれている物の1つらしい。


 生活魔法は魔道師協会が主体になって魔力をあまり使わず簡単に使えるようにし、生活の足しになる様にと広めたものらしい。


 魔道師達もちょっとしたことでいちいち呼び出される手間が嫌だったんだって。その気持ち分かるよ。


 生活魔法には、先ほど教わった『着火』、水をちょっとだけ集められる、コップ半分くらい? 『清水』、逆に水を抜く事が出来る『乾燥』、火消しを簡単にできる『鎮火』、最後はちょと難易度が高い綺麗にする事が出来る『洗浄』があるんだって。


 ネイちゃんは洗浄以外は、マスターしてるらしい。洗浄はちょっと難しくて練習中だったらしいよ。


 もちろん洗浄を除く4つ『着火』『清水』『乾燥』『鎮火』も教わって一発習得だよ。ついでに『洗浄』も金の助言ちゃん使って習得済み。



 魔法の練習をしながら歩いてきてそろそろ着くよ。うん、水場だったんだね。ちょっと小さい池? 泉? 森からちょろちょろと流れて来る小川と湧水かな(?)で出来てるみたい。


「ネイちゃん、ネイちゃん。コガーモとかマガーモも美味しそうだね」


 コクコク。どうする?ドゥードゥーはまた今度にしようかな? あっ! ドゥードゥーも居たよ。


「ここで獲物を取って稼ごうか? まずはドゥードゥーが離れてるからそっちを狩ってその後水鳥でいいよね」


 コクコク。こっそりドゥードゥーに近づいて行きます。ドゥードゥーはエミューとかダチョウみたいなのとは違い首は長く有りません。どちらかと言うとライチョウやウズラみたいな感じです。


 嘴は思ったより大きくて鋭く、蹴爪もそこそこ発達しています。ちょっとおっかないかも?


「逃げる前に数を確保したいからドンドン連射して行こうね」


 弓を構え。むぎぎぎ~。連射出来るかな~。射かけました。もちろん止まっているので命中します。直ぐに次の矢をつがえます。発射! ドンドン行きますよ……あれ? なんかこっちに向かってきてないかな? 怒ってるみたいに見えるよ?


「ねぇ。ネイちゃん。こっち来そうじゃないかな?」


「……ん。魔獣はみんなそう」


「……魔獣? えぇぇ~~。聞いて無いよ。ドゥードゥーって魔獣なの!?」


「……ん。一角ウサギと同じ。ちょっとだけ好戦的」


 ヤバいヤバい。こっちくんな。逃げなよ! ウォ。もう迫って来た。撃て撃て撃て。きゃー。大分外したけど必死に射かけ続けたよ。冷静なのかと思ってたけどネイちゃんもパニくってたよ。


 何とか撃退出来た。結局8羽のドゥードゥーを仕留めさせられました。残りは逃げてくれた。助かった。


 ほぼ全ての矢を射かけてたよ。凄く疲れた。この弓まだ重いんだから、あんまり無茶させないで。失敗した矢とか全てを回収しました。


 次は水鳥です。こっちは魔獣じゃないよね?

以下の様な物も書いております。

 異世界農業物語~異世界で農業始めましたーhttps://ncode.syosetu.com/n0558dz/

 異世界転生苦労譚~異世界だって甘くない~https://ncode.syosetu.com/n3637fl/

 エルフ賢者の子育て日記https://ncode.syosetu.com/n5068fk/

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― 新着の感想 ―
[一言] はっはっは。運がないな、君は。 そんな台詞が何処からか聞こえてきた気がします_(:3 ⌒゛)_
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