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2.プロローグ2

祝! 即位式。今日は2話更新しようかな。ご感想お待ちしております。

 布団の上に半身を起こして、周りを見回す。うん、あばら家だよ。外の光がめっちゃ入ってきてる。知ってたけどね。


 え~と。どうしようかな。このままだと極貧生活のまま若くして、そこらの田吾作に嫁がされてまた極貧のループの未来しか見えないよ。


 小首を傾げてしばし黙考。……異世界に着いたら、まず薬草採取だよね! タエは採取のスキル持ちだからきっと稼げるはず。


 この世界はレベルあり、スキルありのゲームの様な世界がモデルになってるんだよ。真琴の常識だと鍛えれば鍛えただけ筋力なり知力なりが上がるはずなんだけど、この世界では据え置き。


 レベルが上がると一気に上がる。不思議だね~。うん、だから筋力とか知力、スキルにも個別に経験値が設定されてるみたい。


 真琴だのタエだのってもう面倒臭い。真琴は死んじゃったからタエで統一する。あーもう。話がそれちゃってる。そうそう。気付いちゃったんだからこの極貧からは抜け出したい。


 え~と、採取のスキルはどう言うのだっけ?


(解。……主に。……植物。……採る。……手助け)


 えっ? だれ? ギョッとして周りを見回しても誰も居ない。お父さんとお母さんそれに妹は農作業に行ってるはず。


(解。……是。……助言。……与える。……知識。……不足。……補助。……特別)


 なっ! 急に頭の中に小さな黒い女神さまをデフォルメした感じのイメージが浮かぶ。じょ、助言? ……え~と。黒の女神さま……かな?


(解。……否。……髪)


 お~。あれか! 鉢巻みたいにまかれた奴だね。なるほど、なるほど。黒の女神さまの端末……いやいや分御魂だね。一応別モノ扱いかな~?


(解。……是。……別。……接続。……無)


 なるほどね。これもスキルかな?


(解。……否。……ギフト)


 オーケーオーケー。理解したよ。スキルじゃなくてギフトね。特別だから人には言わない方がいいんだね。もう少し流暢に話してくれると助かるかな~。


(解。……レベル。……不足)


 ああ~。レベル上げすればもっとちゃんと話してくれるんだね。頑張るよ。と言う事はあと2つギフトがあるんだよね?


(解。……知識。……身体。……魔法。……無。……補助)


 お~。現代日本人が持ってない物を補助してくれてると。魔法。素敵な言葉。ババーンと行っちゃうからね。


 じゃあ早速、助言ちゃん。私に魔法を教えてちょ~だ~い。カモン!


(解。……教授。……否。……自力。……習得)


 ……え~~~。自力で覚えるってこと? ムリムリムリ~~~。なんにも分かんないもん。意地悪しないで教えてよ。


(解。……習得。……場所。……有。……学校)


 じゃあ、ズルは出来ないってことか~。現地の人と同じように覚えないといけないってことね。ひょっとして一度聞けば助言ちゃんも教えてくれるの?


(解。……是)


 よーし。外部記憶装置付きってことだね。やった! それだけでも助かるよ。最後は身体……身体能力の強化かな?


(解。……是。……既。……発動)


 えっ? もう使ってるってこと? う~ん。確かにタエって普通の10歳児より強いんだよね。でもそれって誤差範囲ちょっと超えたくらいじゃないかな?


(解。……レベル。……不足)


 そう言う事ね。分かったわ。じゃあ、これから色々と見聞きしたり、やったりすればいいんだ。いくら馬鹿だったとしても前の知識反映されてるの?


(解。……是)


 基本方針はギフトのレベル上げかな。折角異世界に来れたんだから楽しまなくっちゃね。この世界の家族にも楽をさせてあげたいしね。


 さっきから気になってるんだけど助言ちゃんが現れてから周りの物にタグが付いてるんだけどこれって、何かな~と。思わずつんつんしちゃうよ。


 おや~? 何か表示されたけど、《ふとん、ランク外。麻科の植物の繊維を編んで作った粗末な布。0リン》 これって助言ちゃんの仕業?


(解。……是)


 便利便利。ちなみに消す事って出来る? すると途端にすべてのタグが消えた。じゃあ、植物だけ表示とかは? すると厨の方にタグが表示された。


 うーんと。《レンソウ、Fランク。ホウレンソウに似た野菜。食用。1リン》となってる。最後のリン表示は価値かなと。


 ちなみにリンって言うのはお金の単位だよ。1リンは0.1円位かな。物凄く物価が安いからね。日本と比べちゃダメだって。日給100リンとかザラにあるからね。まあ円換算はほとんど意味無いよ。


 言っておくけど日本円って世界でみても価値が高い=信用が高いからね。おっと前世の話だった。


 1リン=小銅貨

 10リン=銅貨

 100リン=小銀貨

 1,000リン=角銀貨

 10,000リン=銀貨

 100,000リン=小金貨

 1,000,000リン=角金貨

 10,000,000リン=金貨


 と言う感じかな。庶民が使うのは精々小金貨。頑張って角金貨まで。


 商人とか貴族がそれ以上を使うね。持ち運びに楽だから。庶民は金貨すら見た事無い。下手したら小金貨も見たこと無いかも。因みにうちでは銀貨も見たこと無い。だってお父さんが小さな四角い銀貨を見せてくれたけど凄く自慢げだったもの。


 確か年に一回行商さんに小麦をまとめて売ると貰えるはず。月に1回くらい街に野菜を売りに行く時は2人で銅貨8枚くらい稼ぐんだよ。レンソウなら80束くらい売るんだ。私も何回か行ったことあるんだ。えへへ。

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