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船団の帰還(水戸藩家臣Side)

時は少しさかのぼる。


西の蛮族との交渉を終えた船団が帰ってきた。

随伴艦は大砲を積んだまま予定通りに前線拠点である薩摩に向かったため入港したのは一隻だ。

この船には自衛用と構造を調べるため大砲が数門積んである。

こちらは船舶製造の職人まで派遣したのに、大砲の製造法ではなく現物のみとは。

それに・・・

「和田殿、姫は白い米に特別な思い入れがあるようですので、体調がよろしいようであれば昼食には上質のお米を用意させてください。もし体調がすぐれないときは出汁をきかせた米の粥を用意すればご機嫌を損ねることはないはずです。このことはお預けした書面にも書いてはありますが昼食の準備には間に合いますまい。和田殿が直接料理番にお伝えください」

小笠原は西では名のある武将と聞いていたが、船で共に過ごすあいだに体でも使って籠絡されたか。

拙者の仕事は同盟調印書と大砲の受け取りだけだ。

まあ、来てしまったのなら仕方が無い、この姫も江戸城まで連れて行く。

相手国からの使者が船に同行している可能性を考慮して、一応は駕籠を用意していたから問題は無い。

「ああ分かった分かった。後はこちらに任せて直ちに出港されよ。今はモンゴーヌとの戦いに一隻でも多くの船が必要だ」

「それは分かっている。だが姫はこの同盟のかなめだ。丁重におもてなしするようお願いする」

所詮国家間の婚姻など人質と大差ないのだからそこまで気にすることもなかろうに。

「分かった分かった」

「本当に分かっておいでか?」

「くどい!『日本よ私は帰ってきた!』」

急に異国の姫が訳の分からない言葉を大声で叫んだ。

なんだあの慎みもなく、ただでかいだけの女は・・・

これだから蛮族は嫌いだ。

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