再会(アーニャSide)
生きてた!
米俵に飛びついたルー様を見て、私は涙がこぼれそうになった。
その後、ルー様を捕獲した私たちは用意した駕籠にルー様を乗せて拠点にしている宿に向かった。
そして宿に着いた私はすべての制止を振り切ってルー様を湯殿に連れ込み、着ている服を剥ぎ取った。
「ちょっと、ねえアーニャ、こういうことはお互いの同意が必要だと思うのよ」
いつも通りルー様が意味不明なことを言っていたが、それを無視して全裸にすると湯船に引っ張っていって投げ入れた。
ドッパーン!
「うわっ!これは流石に酷くない!」
「酷くありません。ルー様いつからお風呂に入っていないのですか?お体から獣の臭いがしていますよ」
流石に抱きつかれて頬ずりされたときに突き飛ばしそうになったという部分は、かわいそうなので言うのをやめておいた。
「だって山の水はまだ冷たかったし、居候の身で毎日お湯が欲しいなんていえないじゃない」
ルー様が小さな声で反論してきた。
ルー様が結構平然としていたので、つい祖国に居た頃に畑から泥まみれで帰ってきたときと同じ対応をしてしまったけれど、逃亡生活を強いられていたルー様に対してまるで配慮が足りていなかった。
「ルー様ごめんなさい。今度何でも一つだけいうことを聞くので許してください」
お互いが視線を下げて湯船を見つめていると、みるみるうちに湯船は浮遊物で一杯になった。
「「・・・」」
それを見た私とルー様はお互いに微妙な表情を浮かべて沈黙した。
しばらくして、それを明後日の方向にぶち破ったのはルー様だ。
「ねえアーニャ、これで垢太郎が作れるかもしれないわ」
何のことかは分からなかったが、おそらく令嬢としては不合格な言葉だろう。
私はルー様の頭をポコンと叩いた。
「うー、場を和ませるちょっとしたジョークじゃない・・・」




