ラウンド6・ヘンテコマラソン大会・準備編
♪逃げろ 逃げろ 逃げろ〜
汗と涙を滴らせ みんなで分散 脱走だ
逃げろ 逃げろ 逃げろぉぉぉぉぉ♪
・・・・・・こんにちは。飛鳥です。
皆さん、最初からこのへんてこりんな歌を聞いてもらいましてまことにありがとうございますでございます。
皆さんお分かりだと思いますが、このへんてこりんな歌「脱走歌」を作り出した張本人、それは・・・・・・・
「逃げろ、走れ、逃げろぉぉぉぉ♪」
はい、五年三組出席番号?番 中原圭太その人でありますです。
言っておくけど、この変なしゃべり方は、作者のミスタッチじゃないからね。
あたしが好きで使ってんだからね!!!文句ある?
「「「「ナイ!!!」」」」
あれま。みんな聞こえてた?
はい、前置きはさておき。
今回のイベントは、マラソン大会なのです!!
そんなわけで、圭太が逃げろだの走れだのの歌を作ってたわけなんですよ。
ちなみに、うちの学校は男女混合でマラソンをする。
というわけで、一学年につき一位の座がひとつしかないのだ!!
そんなわけで、圭太とあたしは、毎回一位・二位を争っている!!
いまんとこ、一位獲得率は圭太のほうが多い。あたし、圭太、圭太の順になってる。
だから、今年あたしが一位取れば、圭太に並ぶ!!!
だからがんばる!!!あたしの勝利のために!!!!ただそのためにがんばる!!!
というわけですなのです。
それに、あたしはどうしても、勝たなければいけないわけがあるのだ!!!
それは!!今年のみ贈呈される”優勝バッチ”なるものが関係しているのだ!!!
優勝バッチとは、これを好きな人におくるとなぜか恋がかなうとなぜか有名なバッチなのである!!
これの疑問点は、なぜ、マラソン記念のやつなのに、恋をかなえる機能があること。
これだけはなぜか学校七不思議のひとつになっているのだ。
勘のいい方はお分かりであろう。
すなわち飛鳥は圭太に、このバッチを送って告ろうというたくらみだ!!!
「なんて平凡な!!!これを考えた作者が恨めしい!!」
うるさいな。恨めるもんなら恨んでみやがれってんだ。
「あれ、作者、酔ってる?」
酔ってません。作者未成年だし。十八にもなってないし。この年で酒飲んだら、それこそ不良だって。
「ふーん、作者未成年なんだ。よし、作者の詳細ノートに加えとこ」
アンタなんてモノ作ってんのよ!今すぐ壊せ、ぶっ壊せ!!
「やだ」
くそっ。それでは、ココからは飛鳥視点に戻ります。
「走れ、壊せ、ピー(自主規制)」
「アンタなんで作者が自主規制しちゃうような言葉吐いてんだよ!!改めろ言葉!」
「うるせえ!だから毎度毎度聞くが作者って誰だ!ナニモンだ!食いもんか!」
「あのね!作者はあたしたちの世界の支配者よ!ボタン一押しであたしたちを殺すも非行に走れせるもイヤンな展開にもできるのよ!(簡単に言えば)」
「ナルホド。しかしイヤンな展開ってどんなことだ」
「ピー」
「自主規制スンナ」
「てめぇだってしただろーが」
「うるせ」
はい、変な話はおいといて、っと。
私たちはマラソン大会が近づくと毎日、朝自習の時間、チャイムが鳴るまでマラソンの練習を兼ねて走ることになっている。
そしてその時間、なぜか注目を浴びるのはあたしと圭太。
それはなぜか?こういうわけだ。
「ひぃぃぃだかぁぁぁぁにかあああぁぁぁぁぁつ!!!!!(日高に勝つ!!!!!)」
「けぇぇぇえぇいぃぃたぁぁぁにぃぃぃまけるかぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!(圭太に負けるかぁ!!!)」
これをいい続けながら毎朝校庭を10〜15周しているのだ。
当然、注目が集まらないわけがない。
ついでに、あたしたちの状態がそのままなわけもない。
「あ゛ー づがれだー!みずのまぜろみずー」
「おれがざぎだー!!」
「あだじがざぎだー!!!」
この始末である。
ちなみに、この声は放課後まで続いたのであった。
続きます。