ラウンド14・闘い〜圭太と過ごすのは私だ!?〜後編(かも)
「どうぶつ、あいごいいんかい?」
こんにちは、飛鳥です。
今、委員会決めしてるんですが、ハプニング発生!
圭太があたしが聞いた時とは違う委員会を選んでしまったのですよ!
どーしよ――!!!!
〜☆+★+〜
それは、一番人気&あたしが一番いてほしくなかった『人』が約二名いる、まさかのまさかの動物飼育・愛護委員会だった。
トーゼン、あたしがそれを許すはずも無く―――
「中原圭太、議長権限により、動物飼育・愛護委員会は許しま―――」「す!!」
「はあ!?」
いきなり割り込んできたその人は、圭太と同じ委員会に一番立候補してほしくなかった『約一名』。誰か、分かりますよね?
「議長だからってその権限は許しません!!だいたい、希望する委員会を空きがあるのに拒否するなんて、おかしいです」
「朝川菜摘だまらっしゃい!!」
「・・・けっ」
その一番いてほしくない約一名が黙ったと同時に、今度は圭太が騒ぎ始めた。
「おい日高、俺を動物愛護を希望することを許さないって、どういうことか説明しやがれ」
だってトーゼンじゃん。『動物飼育・愛護委員会』の希望のところに、『川島赤那』『朝川菜摘☆』っていう人たちの名前マグネットがそろってはってあるんだもん。
こりゃ日高飛鳥としては阻止するしかないでしょ。
「うーん、約束を破った人には罰を!!ってとこかな」
「日高、それってもしかして俺が広報選ばなかったことか?」
「ひひひ」
「怪しい笑いすんな!!この小悪魔!どこ選ぼうと俺の勝手だろ!許可しろ!」
そろそろ本気で怒ってきた圭太をなだめようと、あたしはあることを言った。
「ねえ、圭太。どうせ委員会決めってじゃんけんっしょ?」
「・・・たぁぶぅんなぁ!?」
「じゃあ、そのじゃんけんで一回でも勝ったら、許可するよ」
「ほんとかあ!!」
わお、さっきまでいじけてた圭太が一瞬でよみがえった。
「ただし、負けたら広報決定ね」
「よっしゃ!!」
こんな不利っぽい賭けをしたのは理由がある。
こいつは昔から、じゃんけんには負け続けている。だからだ。
たぶん今回も負け―――
「勝ったぞぉぉぉ!!!」
―――てない!?やばっ!!
「負けたあっ!!中原君ってじゃんけん強かったっけ!?(ぷぷぷ)」
「そうよ!!圭太強すぎっ!!(あははははは)」
「「飼育委員会希望の人全員打ち負かすなんて、強すぎるよ!!(ぷ、あははははははは!!!)」」
「ちょ、まてまて!!なんか負けたとか言ってる人、全員陰で笑ってないかぁ!?」
「「「「「「「「あれ、聞こえてた?」」」」」」」」
「丸聞こえよっ!!どういうことか説明しなさいっ!!」
「「「「「「これは、中原くんの動物飼育・愛護委員会を希望・許可のために協力しただけです!!(あはははははっはははっははははははははははははははっははははははははは!!!!!)」」」」」」
「大笑いしすぎっ!!やっぱ圭太の仕業かあ!!」
「そういうことになりますね!!(あははははははははははははっはっはははっはっははっははははははははっはははあはっははっはあはははははっはははははっはっはあぁぁぁぁああははははははははははは――――――――)」
「だまれぇ!!圭太、卑怯な手使うと許可しませんよ?」
「むむむむむむむう」
「むむむむむむむうじゃないの!!卑怯な手を使ったから却下!!許可しません!!よって広報決定!!」
「はあーい(このやろー。お前を巻き込みたくないからせめて委員会だけでも離れようとしてやってんのによー!!)。」
「なんか、いったあ?」
「いえ、なにもぉ。」
「よし、中原圭太は広報委員会決定でーす」
と、委員会騒ぎは終了したとさ。飛鳥だけ、めでたしめでたし。
「ちょっと、作者!!何その終わりかたは!!」
てへ。
「てへじゃない!!!」
ちゃんちゃん。
「ちゃんちゃんでもないけど・・・・・。おしまい。」
続く・・・・かもしれません。
本文の圭太の呟きが、次につながったり・・・・しちゃうかもしれません。