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ラウンド9・質問ぶつけて分かりあおー!

「圭太ぁ?元カノってどーゆーことか説明しなさい」


「圭太ぁ?このオンナは何者か説明しなさい」



ども、飛鳥です。


ただいま圭太は、あたしと朝川菜摘さんに掃除用具入れと本棚の間の小さなスペースに押し込まれて尋問を受けています。



「まず日高の質問。俺は一年の時転校してきたのは知っているな」



「うん。で、それが?」



圭太は一年の時、群馬県にいたらしい。そして、二年の春、親の転勤とかで、ココの小学校に来た。



「その一年の時の同じクラスの隣の席にいたのがこいつなつみだったんだ」



「ほう」



「で、毎日毎日顔をつき合わせてる間にいつの間にか両思いになっちゃって」



「・・・・・・ほう?」



「でカレカノの仲になったと」



「・・・・・・・・・・ふぅぅぅぅうぅぅうぅぅうぅん」



「あの、日高さん?何かお気に召さないことでも?」



ハイありますとも。めちゃくちゃありますとも。



「あんた、一年でもうモテモテだったのねぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ????」



「さあ?でも一ヶ月十〜二十人ぐらいには告られたなあ」


わお、プレイボーイ。



「なんか意味ちがくない?」



「そーかなー?ってかなぜあたしの心のツブヤキを聞く!!」



「で、菜摘の質問だけど」



無視スンナコノヤロウ。



「ふむ」



「その質問に答える必要はない」



「・・・・・・・え?」



圭太?優しく教えてあげなよ、かわいそうだよ。



「もう彼女じゃないお前にそんなこと教えても無意味だ」




・・・・・・思い出した。


圭太は無意味だと思ったらなにがなんでも口にしない隠れガンコだった・・・・・。



「これで質問終了か。じゃあ、次は俺から菜摘に質問」



「なによ」



「お前はどうしてここに来た」



「だから、圭太を苛める為に!!そして、私たちは別れてないんだよ!!だからもうー度復縁しようとしにきたの!!」



えー!?圭太と朝川さん(めんどいから朝川でいいや)って別れてないの!!!!????


新たな敵じゃー!排除せよー!!



「残念だが、俺は復縁なんかしたくない」



「なんでよ!まだ圭太私のこと好きでしょ!!!」



「俺はもうお前のことなんか好きじゃない。とっとと群馬に帰れこの夏みかん」



圭太ナニ言ってんの?てか夏みかんってナニ?朝川のあだ名ですかはいそーですか。



「なっ・・・・!・・・・・・・あらそう、ならこっちにも方法があるわ」



そういうと、朝川はこっちに来て、小声で話した。



「飛鳥さん、といったわね。あんた、圭太の事が好きなんだ」



「なぜそれを!!!」



「あんたの態度見てれば丸分かりよ!だけど、圭太は私がもらうから。どんな手を使ってもね」



それだけいうと朝川はさっさと自分の席に行ってしまった。



「日高、あいつ、なんて言った?」



「圭太はどんな手を使っても私がもらうって・・・・・・」



もちろんあたしが圭太を好きなのはいえなかった。


だって、告白になっちゃうじゃん。



「そっかぁ・・・・・・・」



「圭太、どした?」


圭太がなんか元気ない。なぜだろう?



「日高」



「なに?」



「お前、これから話すこと、誰にも言わないって約束できるか?」



「う、うん」



確認すると、圭太は話し始めた。


誰にもいえないような、苦くて悲しい自分の過去を・・・・・・・・。

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