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第0話 その後の少年
作者の未熟さにより、読みにくい箇所が多々存在するかと思いますが、読んでいただけると幸いです。
あの時の出来事は正直めちゃくちゃすぎた。
訳の分からないことが起こりすぎた。
とても「ファンタジー」では済ますことができないし、「フィクション」でも無理があるかもしれない。
だからこそ忘れられないのか。
めちゃくちゃすぎたせいで忘れられないのか。
いや、違う。
きっと、あれは…
映画同好会に属する俺は、何度か脚本を手掛けたことがある。
あの時の出来事をひとつの物語にすることは、非常に困難だとはわかっている。
ただ俺はあの時のことをどうしても、俺の中だけで終わらせたくはない。
今こそあの時の出来事を思い出さなければ。