第3羽 mirror world〈鏡の世界〉
「あぁ、いいだろう、”羽が無き少女”……僕がおまえの権力者〈マスター〉になってやるよ。」
「ほんとに権力者<マスター>に・・・?」
「あぁ、誓う。こんな時にデッド…なんだっけ?まぁいいや、なんかしてられっかつーのっ」
「それでは…。霧雨月雅サマ、私”羽が無き少女”の権力者<マスター>として認証いたします」
その時だった。いよいよ”飛び石の黒炎”〈マジリビ〉も退屈になったのだろう。
『ナニ?君たち、もしかして…ふぅん。契約しちゃったんだぁ…つまんないのお』
その台詞がもしかしたら何かの合図だったのかもしれない。
”飛び石の黒炎”〈マジリビ〉は突然武器を構えた。
『権力者<マスター>出来たのなら…マスターを殺して権力者破棄〈デッドマスター〉させるしかないものねぇ…。うん』
「雅サマ、”飛び石の黒炎”〈マジリビ〉動き出します。応戦しますか?」
ーっ、この場合どうするべきなのか。
戦う?誰が?…”羽が無き少女”<テンシ>なら戦える・・・のか・・?
『No,2 ”飛び石の黒炎”〈マジリビ〉我が武器、ロンギヌスと共に!』
ーーちっ、相手は武器持ちかよ、”羽が無き少女”<テンシ>も持ってるんだろうが、まだ権力者<マスター>なったばかりの俺では無駄な足掻きにしかならない。
「・・・・テ、”羽が無き少女”<テンシ>」
「今回は・・・・に、逃げるぞ。今の俺たちじゃ無駄死にするだけにしかならん」
「畏まりました。では緊急脱出用コードプログラムウェアーを発動させます」
『緊急脱出用コード?フフフ…そんなモン、アタシがぶっこわしてやんよ!』
”飛び石の黒炎”〈マジリビ〉が槍を振り回す。
『これで死にな。”羽が無き少女”<テンシ>、ッッ!!』
”飛び石の黒炎”〈マジリビ〉が投げつけた槍が猛スピードで”羽が無き少女”<テンシ>に向けられる。
「…マスター。時間が足りません、後1分は必要です」
ー!?なんだと…こんな少しの時間で終わってしまうのか。俺は…、いやまだ策があるハズだ…、俺が無理なのか、と思ったその時…だった。
「…”飛び石の黒炎”〈マジリビ〉ちゃん…汝は遊び過ぎた…断罪の時間よ」黒髪の女がテンシの前にいた。