第2羽 encounter〈出会い〉
『タスケテ…ワタシヲタスケテ』
僕はなぜこの場にいるんだろうか。いやでもこれを聞こえているのは僕のみなのか?
でもあたりを見ても誰も反応を示していない。
これはやっぱり僕に対するものなのか・・・・・・?
そのときだった。
突然視界が真っ暗になる。
ーは!?なんだよ、コレ、
その暗くなったと同時に高らかな声が闇と共鳴して響きわたる。
『ッ…やっと見つけたわ、”羽が無き少女”〈テンシ〉!!』
・・・羽が無き・・・・・なんだって?
『貴女の命〈トモシビ〉もここまでのよーねっ♪』
謎の少女がそう言い放つ。
く・・・なんだよこの非日常的展開は!?だったら僕のクラスにでもカチューシャの似合う転校生が来て振り回される方がよっぽど嬉しいわ!と自分にツッコミをいれてる場合ではない。
く・・・・・僕はどうするべきだ。
このまま、気づかぬ振りをして逃げるか、その少女に対抗するか。
二つに一つか。
『じゃぁ、ココで終焉〈オワリ〉のようね♪消えないさいっ』
・・・・!!気づけば僕は走っていた。
逃げるためではない。人を救う為。そして立ち向かうため。
土煙が舞う中で僕はやっと出会えた。
「ゴホッゴホッ……君が…”羽が無き少女”〈テンシ〉だね?」
僕の問いかけに対して少女ははじめは無言だった。
『………。データベース更新、最新版DL中。霧雨月雅サマ、貴方をワタシの権力者〈マスター〉として認証します。』
権力者〈マスター〉だと?
っていうことは契約ってことになるよな。
「あのさ、それは契約ってことだよね?主従関係になるってことだよね?」
『はい、そういうコトになります。』
契約・・・・・・・・。マンガではよくあるコトだが実際現実的に見るとなんか契約っていう響きが悪い。
「仮にだけども…もし俺がいまココで権力者〈マスター〉にならなかったらは?」
その少女はどこか悲しそうに、そしてどこか辛そうにして俺に言った。
「もし、今の時点で霧雨月サマが権力者破棄〈デッドマスター〉されるとワタシはあの少女…いえ、”飛び石の黒炎”〈マジリビ〉殺されてしまいます。」
・・・・・こんな子をほおっておけるわけにはいかないだろう。
非日常ライフを満喫するのも悪くはないかもな。もしかしたらリア充よりも上に行けるかもしれんな。
「”羽が無き少女”、契約を成立させようじゃないか」