表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
学年で1番のイケメンに彼女を寝取られた。そしたら、イケメンの美少女友達が縁を切った  作者: 白金豪


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

90/121

第90話 自宅には

「本日はありがとうございました。これ日給です」




 時刻は18時。空は夕日が射し、薄暗さに支配される。




 ティッシュ配りのアルバイトを終えたメンバーが順番に係員から日給を受け取る。メンバーは列を作り、順番に並ぶ。その中に颯達も含まれる。


  


「ありがとうございます」




 4人の中で颯が最後に日給の入った薄い茶封筒を受け取る。遥希達は少し前に全て貰っていた。




 日給の詰まった茶封筒を手に持ち、颯は遥希達と合流する。


  


「よし。全員受け取ったな」




 颯が合流すると、遥希は満足そうな顔を浮かべる。そして、瑞貴と愛海と目を合わせてから図ったかのように頷く。


  


「これ受け取ってくれ」




 自身の持つ茶封筒を前に出し、遥希は颯に差し出す。


  


「うちのも」


  


「愛海のも」


  


 同じように、瑞貴と愛海も茶封筒を差し出す。


  


「え、3人とも何言ってるの? それぞれ自分達で稼いだお金だよね? 」




 突然の理解不能な遥希達の行動に、戸惑いと疑いを隠せない颯、なぜ自分達の稼いだお金を颯に渡すのか理解できなかった。


  


「何て言うかな。私達は早く颯と一緒に色々と遊びたいんだ」


  


 うんうん。同調を示すように、瑞貴と愛海は顔を何回も縦に振る。




「そこで早いことお金を集めるためには、私達の稼いだお金も颯に渡そうと事前に渡そうと話し合っていたんだ」




「そうなんだよ。受け取るのは抵抗が有るのは分かるよ颯君」




「そうなんだ。でも悪いよ」




 遥希と瑞貴から説明を受けても、颯は未だに受け取る気にはなれない。遥希達が一生懸命に労働して稼いだお金を容易く受け取れなかった。




「別にただではないし。またお金が溜まったら返して貰うし」




 揶揄うような口調で、愛海が補足を加える。




「それは同感だ。別にただであげるとは言ってないしな」




「うちもね。利子とか付けて返して貰おうかな~」




 遥希も瑞貴も冗談ぽく笑う。




「うんありがとう。このお金は絶対に返すよ」




 しかし、根が真面目な颯は素直に受け取ってしまったようだ。




 3人からお金を受け取った後、その場で解散となった。瑞貴は颯と同じ時間を過ごす気満々だったが、遥希達から無理やり引き剥がされた。




 遥希達と別れた後、颯は自宅に向かう。自宅から最寄りの駅なため、数分で自宅に到着した。




 自宅の鍵を財布から取り出し、鍵穴に刺してから回す。




 カチッと音がした事実を確認し、鍵を抜いてからドアを開ける。


  


『ガタンッ』




 しかし、ドアは開かずに施錠したままの状態になっていた。


  


「あれ? どこかでミスしたかな? 」




 不思議に思いながら再びカギを穴に刺し、回してロックを解除する。今度は大丈夫そうだ。




 自宅のドアを開け、玄関に足を踏み入れる。


  


「ただいま~~」




 玄関に靴を脱ぎ揃え、ルーティーンの帰りの挨拶をする。いつもは当然のように返事が無い。


  


「颯ちゃん!! おかえりなさい~~」




 元気な顔がリビングから誕生すると、バタバタと激しい音が颯の鼓膜を刺激する




 声の主は玄関に姿を現す。




 その人物は女性であり、身長は160センチ前半の美人であった。


  


「え、お母さん? 」


  


「そうだよ!! お母さんだよ~~。いきなりだけど帰ってきちゃった~~」




 颯の顔を間近で認識し、女性は勢いよく嬉しそうに颯を抱きしめた。




 大人の女性特有の香水の匂いが仄かに玄関全体に漂った。もちろん颯までも取り囲んだ。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ