表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
学年で1番のイケメンに彼女を寝取られた。そしたら、イケメンの美少女友達が縁を切った  作者: 白金豪


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

48/121

第48話 約束と違う?

「おい。今、丸山って奴は居るか? 」


 朝のホームルームが始まる15分前。


 颯のクラスメイトであり、強靭な肉体を持った、ガタイの良い男子生徒4人が、例の理系のクラスを訪れる。


 男子達の言葉に反応し、静かに席に座る丸山に、教室に身を置く生徒達の視線が、集中する。


 同級生からの冷たい視線に敏感に反応し、ビクッと両肩を跳ねさせ、さらに丸山は縮こまる。以前までの傲慢な態度は何処えやら。


「お前が丸山だな。ちょっと面貸してもらおうか」


 教室の生徒達の視線から、容易に丸山を見抜き、颯のクラスメイトの男子生徒4人は、彼の席まで足を運ぶ。そして、丸山の席を4人で取り囲む。丸山は蟻地獄に閉じ込められたように見える。


「な、…なんだよ」


 言葉では強がっているが、明らかにビビる丸山。その証拠に、自席に座りながら、忙しなく周囲を囲む男子達に、視線を彷徨わせ、落ち着きがない。


「無駄な時間を割く余裕は無い。モタモタしていたら、朝のホームルームが始まる。だから、ちょっと来てもらおうか」


 乱暴に丸山の手を掴み、リーダー格の男子生徒が、丸山を教室から連れ出そうと試みる。


「お、おい!? 何するんだ!! 勝手に触るな! 手を離してくれ!!! 」


 必死な形相で、声を上げ、抵抗する丸山。


 しかし、体格の優れた男子生徒には、手も足も出ず、ズルズルと情けなく、教室の外まで引きずられる。


 丸山を引きずる男子生徒を追うように、他の男子生徒3人も、教室を退出する。


 その間、クラスメイト達は、誰も丸山を助けようとはしなかった。


 丸山に協力した、例の女子3人も、それらに含まれる。ただ、一部始終を傍観していた。


 現在、人間の面倒ごとを避ける本能が、遺憾無く発揮される。


 そのまま、トイレに連れ込まれる丸山。


 さらなる不幸は続き、トイレには誰も居なかった。そのため、男子生徒4人には、最高のシチュエーションだった。余計な目を気にせずに、済むからだ。


「おい、お前だな。中谷さんをいじめた首謀者は」


 トイレの奥に追い込むために、丸山を強引に引きずり、真ん中に立つ男子生徒が、低音ボイスで告げる。


 丸山を追い詰める、男子生徒4人は、見たからに優れた体格を持つ。


 野球部のエースで4番で、大概の同級生よりは、ガッシリした丸山が、明らかに細く見える。


 体格に大きな差がある。


「な、なんなんだよ。…なんなんだよ。お前らは…」


 恐怖に打ちのめされたように、ガクガク震えながら、トイレの壁に、背中を預ける丸山。


 だが、逃げ場はない。逃げるとしたら、背中の後ろに設置された窓を開け、飛び降りるしかない。


 だが、現在地は、校舎の2階に位置する。命懸けで、身を投げ出して、飛び降りる勇気が、丸山に有るとは到底思えない。


「俺達か? 俺達は、中谷さんを大切に思い、毎日癒しを頂く、中谷さんのクラスメイトだ。それ以上でも以下でもない」


 こくっ。こくっ。


 真ん中以外の男子生徒3人は、無言で頷く。息ぴったりだ。


「だからな。大切なクラスメイトの中谷さんを傷つけた、お前が許せないんだ。しかも、告白をフラれた腹いせに、いじめをするとは。…俺達は、はらわたが煮えくり返ってるんだ」


 真ん中に立つ男子生徒が、両拳を強く握り締める。


「だから、これからどうなるかは、分かるよな? そこまで、バカじゃないだろ? 」


「は…。ガハッ。グホ。ガッ」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ