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約束

今回長めです〜 え、本当に勉強してるのかって?してますよ。

ただ、すきま時間で書いてるだけです。すきま時間に勉強しろ?

あーまあ、それは、はい。そういうことです(?)


「それでは、1時間目の準備をしてください。白谷(しろや)さん、今日は清水くんに教科書を見せてあげてくださいね。」


「まゆっち、いいな〜」

「席くっつけるってこと!?」

「うらやま〜!」


よし、話題がそれている間に授業の準備するか。


「あーゆ!」


「うわあ!?」


後ろに振り向くと、満面の笑みの奏翔。


「び、びくっりした...。」


「愛結、なんで無視するの?」


あ、やばい他人のふり、他人のふり...。


「いや、だから、私は何も知らな――」


「まさか、忘れたとは言わせないけど?」


急に真剣味を帯びた声にびくっと肩を震わせる。


「な、なんの話――」


「あの日の約束。」


瞬間、小学校の頃の記憶がフラッシュバックする。

奏翔と別れた、あの日の記憶が。


―――――――――――――――――――――――――――――――――


「愛結、引っ越しちゃうんだねー」

「ギリギリになっちゃってごめんね、」

「ううん!愛結なら、新しい場所でもたくさん友達ができるよ!」

「...ありがとう。」


「ねえ」

「うん」

「ずっと、愛結のこと好きだった。」

「...。」

「返事はいらないけど、伝えずにさよならするのは嫌だなって思って。」

「...そう。」

「...。」

「奏翔は、そういうのじゃないかな。」

「そっか...。そうだよね、ごめん変なこと言って。」

「ううん。あ、お母さんだ...じゃあね。」

「ばいばい。」


遠のいていく車、不意に奏翔が叫んだ。

「愛結ー!」

「どうしたのー!」

「やっぱり諦められない!だから、もしもう一度会えたら、そのときは――」

スピードを上げた車は、彼の声を置き去りにして、走り出してしまった。


――――――――――――――――――――――――――――――――――――


そういえば、そんなこともあったっけ...じゃなくて!他人のふり!


「えーっと、人違いだと思うんですけど」


「なんでごまかしてるの?俺には理解できないんだけど。」


「はい?あの、人違いですよね...。」


「ああ、なるほど。俺の間違いみたい!ごめんねー」


すると、一変して態度を変えた奏翔は、そのまま自席に戻っていった。


よくわからんけど、助かったっぽい...。

本当に人違いだと思ったのかな。だとすれば、私の演技力すごすぎる笑

とりあえず、なんとか乗り切れそう...。


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