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Extended Universe   作者: ぽこ
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設定と方針

キャラクター作成の為、飛ばしても大丈夫です。

次回から本編始まります。


ピピピッと小さな電子音とともに、真っ白な空間で目が覚めた。その空間には彼女が今までにプレイしてきたゲームタイトルや、よく行くブランドショップの名前がずらりと並んでいる。


彼女にとって既に見慣れたその空間で、いつも通り空中に浮かぶ端末画面を操作する。既にダウンロードを終えていた彼女は「To the Light」のソフトを迷わず選択すると、小さく笑った。



やっとだ。やっとこのゲームをプレイできるんだ。



ゲームが公開されてから早三年。待ち焦がれていたそのゲームのリリース日とあり彼女の心は高ぶっていた。

ゲームを起動させれば、「ようこそ 桜川 寧々 様」と女性の声が聞こえてくる。どうやらチュートリアルが始まったようだ。



【ゲーム内で使用する プレイヤー名 を登録してください。】



画面に目を向ければ、ゲーム設定が始まるらしい。そういえば名前を考えていなかったと思い、少しだけ悩むが、結局よく使う名前を設定することにした。



【プレイヤー名:null】



”null”はゲームする際によく使用する名前だ。フレンドには”ナル”や”ヌル”と呼ばれるが、正直こだわりはない。ただ、NPCへ名乗るときだけは”ナル”で通していた。



【それでは、アバターを作成してください。】



「新しい世界で新しい体験を。」というキャッチコピーのゲームらしく、現実世界とは違う体型が選べるようだ。

スライダーバーの範囲であれば自由に設定できる設計になっており、デフォルトでは真ん中の「標準」の位置で止まっている。筋肉量は「少なめ」の位置、身長は「標準」である。


身長の「標準値」とは?と小首を傾げながらも、適当にスライダーを動かしていく。指一本で操れるそれを上下、左右へ大きくスライドさせれば画面に表示されているアバターと、操っている自分の身体が急激に変化する。「成程。」と呟き、好みのアバターを作成する。


完成したアバターは、身長やや小さめ(40%程)、体型標準(40%程)、筋肉質はそこそこ(60%程)という誰もが作りそうなデフォルトに近しい身体(アバター)が出来上がった。ちなみに胸は最もこだわった部分である。(75%程)


決定ボタンを押せば、今度は職業タイプの選択のようだ。

画面には、【剣士、銃士、盾使い、拳闘士、騎士、聖職者、召喚士、魔法使い】と戦闘系のものから、【商人、職人、錬金術師、農民、調理師】などの生産職まですごい数のタイプがあるが、公式より発売日以前に公開されていた内容な為、迷うことなく「魔法使い」を選択した。


次に種族である。【人間、エルフ、妖精、小人、獣人】などの人間の形を保つ種族の一覧が並んでいる。種族の中には更に特定の種族を選ぶこともできるようだ。獣人なら、犬や猫などの種族が選べる。

タイプで「魔法使い」を選択したため、魔法値の高そうなエルフを選択しようかとも考えていたが、あえて「人間」を選択して不便を楽しむことにした。


最後にステータスポイントの割り振りである。

選択した種族やタイプに応じて、ある程度ポイントが偏った状態で付与されているらしい。そこから初期保有ポイントの10Pを自由に振り分けることができるため、ここで他者との差別化が図れるようになっているようだ。

しかし、基本的に同じような振り分けになることが多いため、序盤のステータスは特に気にせず振り分け、レベルアップ時やボーナス時にて得たポイントでさらにキャラクターを成長させていくのが一般的。だが、ここで拘ってこそ、今後の方向性を定めることができる重要なポイントである。


どのように振り分けるかは、この数日ずっと悩んでいた。そうして決めた割り振りがこれである。


【LUK:+5p/AGI:+3p/INT:+2p】


「運性が人生を左右するといっても過言ではない。」と、信じているからこそLUK値に多めに振り分ける。

そして、魔法使いといえど素早さがなくては回避もできない。攻撃が当たれば、薄い防御では役に立たず、防御を上げるには物理防御と、特殊防御の両方を上げねばならない。であれば、素早さで躱すほうが自身に向いているだろうとの考えである。

最後に、純粋な魔法攻撃力を高めて序盤で低レベルのモンスターを倒し、早めのレベルアップを期待したい目的だ。


ようやく全ての初期設定が終わったらしい。 目の前の画面には【それでは、新しい生活をお楽しみください。】の文字と、いつの間にか、目の前には光り輝く全開の西洋の扉があった。


あの先がゲームの世界につながっているのだろうと思うと、自然と口角が上がる。

nullは、扉からあふれ出る光の先へと足を踏み出した。


アカウント名:桜川 寧々(サクラガワ ネネ)

身長:やや小さめ(40%程)[上半身:15%/下半身:25%]

体系:標準(40%程)

筋肉質:そこそこ筋肉質(60%程)

胸部:大き目(75%程)

※ステータス影響なし。見た目の変化のみ。


==

 [ステータス] 

  プレイヤー名:null / G:1,000

  職業:なし / 種族:人間

 【魔法使い】 Lv:1[レベル] / SP:0 [スキルポイント]

 EXP:├────────┤

 HP:100 / MP:100

 STR:15 [力]         / ATK:15 [物理攻撃力]

 VIT :15 [生命力/強度]     / DEF:18 [物理防御力]

 INT :32 [知力/特殊攻撃力]  / RES:28  [特殊防御/回復威力]

 DEX:22 [命中率]      /  AGI:18  [素早さ/回避率]

 LUK:25 [運]

==

 装備

 駆け出し魔法使いのローブ  【 DEF +1  RES +1】

 駆け出し魔法使いのグローブ 【 INT +1  DEX +1】

 駆け出し魔法使いのブーツ  【 DEF +1  RES +1】

 駆け出し魔法使いの帽子   【 DEF +1  RES +1】

 駆け出し魔法使いの杖    【 INT +1  DEX +1】

==

 SP振り分け先=【LUK:+5p/AGI:+3p/INT:2p】

 ※特殊攻撃力/特殊防御力は、物理以外が該当する。魔法、呪術、神力、etc.

 ※種族、職業により、ステータス影響あり。


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