2.空っぽから出る夜
「ベットと光」
風が強まっていた。
風鈴がますます鳴いていた。
差し込む蛍光灯、蛙と木の葉の影。
キラキラ、ガラガラ、サラサラら
キラキラ、ガラガラ、サラサラら
静かな時があるのだから。
私は生きていかなければ。
道と夢はいくらでもある。
この夜を生きていかなければ。
「情景」
川の音、立つ煙。
窓の外にはよく見える
少し甘くて酸味があって
苦く、濃ゆいその味を
いつまでも確かめあっていたけれど
「花火雪」
人と人とが交差する
軽快な音楽が流れた
人はそれぞれ足を止め
空の真っ暗闇を見つめた。
そこに光が加わって
わっと広がりすぐ消えた
まるで夏の雪だった。
「途切れそうな物」
古けた灰色のサンダルを ベランダに置いていた
俺は黄色い三日月を 君の横顔に重ねた
夜風に吹かれ釘を刺されて 疲れきった心には
これからはそこに何を 詰め込めば良いだろうか
愛の行方も知らないままに 俺だけが一人 走る
まだ後ろに たたずんでいる
ふり返り君の手を
そこにいる君だけを
嗚呼!何故置いて行く
君は何処にいる
嗚呼!如何生きれれば
誰をあいせるのか
「一、二時」
人が一番美しく輝くのは 笑っているときの顔。笑顔
人に一番感化されるのは 真面目で真剣な全力の顔。覚悟のある顔
「何に感動させられて、何に心奪われるのか」
夜の更けまで語り明かした
早くも色濃い秋の夜
「オーロラ」
冬の空 あの素晴らしい 赤はどこ?
僕の期待は つゆ知らず
白い風が しみるだけ
「秒針」
どうも気持ちが おちつかない
右に聞こえる 秒針が
絶えず私の 中を刺す。
はやる言葉の後悔が
未だ死なずに立っている
目を閉じても痛んでくるのさ
頭で考えなくてもね
「P.M.」
最近、なぜか眠れません。眠れないのです
何かが僕を食い止めます。あちらへいかぬ、いかぬよう。
最後は、すぐに眠りたい。眠りたいのです。
何かは僕を放すでしょう。あちらへ落ちて、落ちていく。
(追記)
ああ、気にしないで、今はとてもブルーです。書けるときに書いておきます
「頭痛」
頭がなんだか痛いとき 私は乗じて踊りだす
脳が勝手にその痛み 食べて消してくれるから
薬はいらないよ、それはほんとに辛い時
毒を飲んで落ち着かせるに過ぎないよ。
(追記)は、実際にノートに書いてあったことです。




