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参考文献

〈主要参考文献〉

 本小説を書くにあたり、以下の本を参考にしました。

 私は金がないので、全部図書館で借りました。

 もし気になる本がありましたら、ぜひぜひ、図書館で借りて読んでみてください!

 そして小説を書きましょう! 

 

・古川勝三『台湾を愛した日本人』(青葉図書、1989年)

 多分、他の八田與一関係の本は、これを参考にして書いていますね。

 特に、学習まんがと歴史群像は、この本の記述がかなり多いです。

 特徴としては、他の本では描かれていない農民の反発がしっかりと書いてあるところです。誰もが八田與一の意見に万歳三唱していた訳ではありません。突然乗り込んできた日本人役人を警戒する農民たちが、いろんな手で妨害活動をしていました。

 かなり平易な文章で書いておりますので、皆様、ぜひぜひ読んでください。




・斎藤充功『百年ダムを造った男――土木技師八田與一の生涯』(時事通信社、1997年)

 タイトル通り、八田與一の伝記です。現代のダムの様子を描写しているところが特徴的です。ちょっと自分の話が多いのが気になるかなあって感じですが、内容はしっかりしています。こちらもおすすめ書です。




・胎中千鶴『植民地台湾を語るということ 八田與一の「物語」を読み解く』(風響社、2007年)

 日本・台湾で評価されている八田與一。

 しかし、評価される背景は互いの国で異なると本書では伝えています。

 日本側は植民地支配を肯定的に捉える人や、現代日本人が失ってしまった素晴らしい日本人像として評価しています。

 一方、台湾はちょい複雑な事情があります。

 ふんわりと述べますと、台湾人が台湾の歴史を強調するために評価されているとのことです。

 なぜ詳細に述べないかと言うと、なろうのガイドラインに引っかかる恐れがあるためです。

 第二次世界大戦以降はできる限り触れちゃいかんのじゃよ……。

 この本は50ページ程度と短いですが、日本人がついつい見逃しがちな視点が含まれていて非常に興味深い著書でした。

 もちろん、「それはもはや言いがかりだな」と思う箇所もありましたが、全体的には完成度が高く、八田與一の勉強をするのなら必ず読むべき本だと思いました。

 ぜひぜひ、図書館かどこかで借りて読んでみてください。




・監修:許光輝、まんが:みやぞえ郁雄、シナリオ:平良隆久『小学館版学習まんが 八田與一』(小学館、2011年)

 学習まんがだといって侮るなかれ。イラスト付きだから、セミハイドロなんちゃらの説明もわかりやすく、さらに細かな歴史描写も入っていて、非常に分かりやすい作品です。

 八田與一の研究をするうえで、まずはじめにこれを読むべきでしょう。

 もう100点満点、最強の参考文献です。ただ、これが参考文献ですって教授に見せたら多分怒られるのでやめておきましょう。




・清水美里『帝国日本の「開発」と植民地台湾 台湾の嘉南大圳と日月潭発電所』(有志舎、2015年)

 開発に「」がついているのに違和感を覚えた読者の皆様はいらっしゃいますか? うん? 「」つけているから、日本の開発事業を批判した文章だって?

 わっはっはっは。

 ……勘の良い読者は嫌いだよ。

 というわけで、日本では「ビヴァ! 素晴らしきダム開発!」と扱われています。

 ですが、実際の運用面では色々と問題が発生しました。

 日本人の天下りが横行し、米の値段が下がり貧困になった農家がいる、勝手に嘉南ダムの区域に入れられ、使用料をむしり取られてしまうなどなど、問題が多く発生していました。

 この本を読んでいて思ったのは、日本語で出された史料だけでは、どうしても日本人的な観点でしか物事を捉えられないなあ、です。

 本書も、台湾の新聞などを読んだ上で研究しています。

 今回の小説はダムできる所までですので、あまり参考にはできませんでしたが、ぜひぜひ、読んでみてください!

 



・『歴史街道』2017年6月号 (PHP研究所、2017年)

 雑誌の半分以上のページ数を使って、八田與一の解説をしています。

 専門家はもちろん、ゆかりのある人物も八田與一について記述しているので、様々な視点からの八田與一像を読み取ることができまう。専門知識やありながら、イラストや写真を使い、わかりやすく説明しています。

 八田與一を勉強したい! と思ったら、まず最初にこれを読むべきでしょう。

 仕方ないといえば仕方ありませんが、一般向け歴史雑誌ですので、イデオロギーの匂いが少々しますので、そこだけはご注意を。   




・渡辺利夫『台湾を築いた明治の日本人』(潮書房光人新社、2021年)

 細かい描写などはこの本から学びました。ひっっっっじょうに緻密な記述をしてくれています。台湾の知識があまりなく、ましてや嘉南平原の知識なんて皆無な私には、本当にありがたい本でした。

 ただ、八田與一以外の人物も同時に取り上げながら説明しているので、少々読みにくいかもしれません。

 最初に読む本にはおすすめしないかな? って感じですね。




〈名脇役参考書〉

・林怡州『新装版 中国語 四字成語・慣用表現800』(三修社、2020年)

・陳宗顕『台湾のことわざ』(東方書店、1994年)

 ことわざ関係でお世話になりました。

 ありがとうございます。








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― 新着の感想 ―
地理も、水利も大好きなので、私の好みのピッタリのお話で、しかも、それを丁寧に調べて書いているところが非常によかったです。 創作の方の主人公「羅さん」をトンネル事故で瀕死にしてしまう流れも、お話として非…
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