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ステータスが現れた日

「それじゃあ、また明日〜」

 

 友達と他愛もない話をしたあと、そう挨拶をして別れた。

 

 今日、ついに期末テストが終わり、明日からテストの復習などもあるものの、めいいっぱい遊ぶことができるのだ!


 早速、先程友達と今週末に映画を見る約束をしたあとだ。


 帰ったら何をしよう。

 テスト前から勉強のせいで見れていなかった溜まっているであろうラノベでも読もうか。

 

 そんなことを考えながら、歩いていると突然「キィーン」というとても耳障りな音が聞こえた。

 

 一体何事かと周りを見回すが何も変わったところはない。

 何だったんだと思い、再び歩みだそうと前を見るとそこにそれはあった。

 

「ファッ!?」

 

 急に目の前に現れてびっくりした…。思わず声が出てしまった。

 

 ステータス…?

 

 ────────────────────

【ステータス】

 ジョブ:水使い(ユニーク) Lv.1

 レベル:1

 攻撃:F−      魔攻:D−

 防御:F       魔防:F+

 俊敏:F+      器用:D−

 幸運:D

 スキル

   ・水操作 Lv.1

[称号]なし

────────────────────


 「…………………………………………………え?」


「ステータスってあのステータスだよな…?」

 

 あのラノベとかに出てくる。

 

 見間違えかと思い目をこすりもう一度見る。


 「やっぱりあるよな?」


 思わず2度見してしまった。

 触ってみようとするが触ることができない。    

 テスト勉強のしすぎで、いよいよ幻覚でも見たかと思ったが確かにそこにある。


 一旦冷静になろう。そう冷静に…

 深呼吸するんだ


 「スーハー」


 少し落ち着いてきた。

 

 とりあえず、同じような状況の人がいないかスマホを確認してみると、SNSが炎上していた。

 急に変な音が聞こえてきただの、目の前にステータスが出てきただの、やったぜ!ジョブが剣士だったぜ!や、手から火が出た!、など様々なコメントが寄せられていた。

 

 意味がわからず、とりあえず家に帰ってから考え直そうと家に帰ることにした。

 ちなみにステータスは閉じようと思ったら勝手に閉じた。

 



〜〜〜


 家に帰って冷静になると少し余裕ができた。


 スマホで調べていて一際目を引いた言葉が「魔法」だ。

 俺はラノベか好きでよく読み、中3の頃までは

異世界に転生したいなーとか思いながら色々と夢想していたので、こういう分野には割と詳しい。

 俺の知識が間違っていなければ、こう、手から炎のたまを出したり体の力を強化したりできるやつだよな!

 

 ステータスをもう一度確認しようと思い、ステータスよ出てこい! と念じると目の前に先程のステータスボードが現れた。

 

 ────────────────────

【ステータス】

 ジョブ:水使い(ユニーク)

 レベル:1     MP :10/10

 攻撃:F−      魔攻:D−

 防御:F       魔防:F+

 俊敏:F+      器用:D

 幸運:B   

 スキル

   ・水操作 Lv.1

[称号]なし

 ────────────────────

 

 とりあえず1つずつ確認していこうと思いジョブの水使いを指で押して見る。すると今度は透けることなく普通に触ることができた。

 

 先程は触れなかったので、もしかしたら触ろうとしようとする意思に関係しているのかもしれない。

 ────────────────────

 【水使い】

 水を操ることに特化したジョブ。ユニークジョブであり、極めて希少なものである。スキルを使った技を増やしていくことで、新たなスキルを獲得可能。その可能性は未知数である。

 ──────────────────── 


 おお!水を操る!これは魔法なのでは!?

 それにユニークジョブで希少という。なんだかレアというだけでとても嬉しい。これは強いのではなかろうか。早く使ってみたい。


 そして下の攻撃などはおそらく字面どうりだろう。比較的に器用が高いようだ。

 

 運がもともと高いのは人によって運という数値はもともと決められているからだろうか。この辺りはこれからも要検証だな。 

 次に水操作だ。早速押して見る。


 ────────────────────

  【水操作】    消費:1MP

 水を操作することができる。自分の意思により発動、解除ができる。一度発動すると解除するまで追加でMPを消費しない。水の操作の細かさは器用に依存し、操れる量はLvに依存する。また、使えば使うほどLvが上がる。

 ────────────────────

 

 おー!これがあれば水を圧縮した銃とか作れるのではないだろうか。

 実際に使ってみないとよくわからないが、応用力が高そうで色々と想像が膨らんでいく。

 

次は称号だ。称号を指で触ってみるが触れない。まだ称号を持っていないからだろうか。ま、できないなら仕方ないか。

 ということで早速、水操作を使ってみた。

 が、何も起きない。あれ?どういうことだ?

 MPを確認してみると減っていない。ということは発動できていないのだろう。

 

 原因は意識の問題だろうか?今、水操作を使おうと思い意識したが、水と言っても抽象的だった。

 もしかしたらどの、どこににある、どれくらいの水を操るのかを意識しなければいけないのかもしれない。

 水を意識するために台所に来た。台所で水を流し、その水を意識して宙に球場に浮かせようとする。

 

 お!出来た!本当にできてしまった!

 なんか実際にこの目で見ると感動してしまう。


 しかし浮いたのは少しいびつな楕円形で雨粒サイズの水だ。次は最大まで大きくなるように意識しながら発動する。

 

 目の前に出てきたのは一円玉サイズの楕円形だった。


 「………えっ?」


 あれ?少なくない?

 

 いやっもしかしたら意識し間違えていたのかもしれないし!?もう一回やってみよう!

 

 水操作発動!

 

 目の前に浮かぶ一円玉サイズの水の塊。

 

 うわーマジかー。こんな能力どう使えと?

 ま、まあこれからの成長に期待かな?

 

 はぁー。まあネットに上がってる魔道士とかも同じようなレベルかもしれないし明日学校に行って友達に聞いてみるか。

誤字脱字があれば報告お願いします。( `・∀・´)ノヨロシク

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