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クローバーサンタ  作者: 絲璃 露悕
1/5

第一夜 みつばとサンタ

サンタさん

それは、12月24日の夜、クリスマスイブにやってくる。えんとつから部屋に入って来て、プレゼントを置いていってくれる。

そんな夢の様な……


「うーわ、やっばぁ…もうクリスマスイブじゃなくなるじゃん……プレゼント配りきれないな…明日でいっか。明日もクリスマスだからね〜」


でっかい白い袋を持って、赤い服を着たヒゲもじゃもじゃのおじいさん。

というのが、一般的な考えだ。

なら、今寝たふりをしているおれの横で起きているのはなんなんだ。


「じゃ、またね♪晴流(はる)


そう言って、おれの()()は二階の窓から出て行った。



おれの名前は朝陽(あさひ) 晴流(はる)。小学4年生。


そして今日は12月24日。クリスマスイブだ。まあ、あと40分くらいで12月25日になると思うけど。


そんな事はおいといて、今の状況を整理しよう。

おれは、今から5分くらい前までは寝ていた。誰かが入ってきたような気がして、目が覚めた。音がする方を片目を開けて見た。そうしたら、でっかい白い袋を持った、おれの親友、三田(みた) 三ツ葉(みつば)が私服でおれの部屋の中に立っていた。


「!?」


三ツ葉?なんでおれの部屋に?っていうか、あの袋なんだ?


「うーわ、やっばぁ…もうクリスマスイブじゃなくなるじゃん……プレゼント配りきれないな…明日でいっか。じゃ、またね♪晴流(はる)




で、今に至る。いやどゆこと?

クリスマスイブに親友が部屋の中にいて、プレゼント配りきれない、とか言って、二階の窓から飛び降りるってどーゆーじょーきょー?

三ツ葉がサンタさん?まじ?んなわけないだろ。だってサンタさんはおじいさんだもんな。

冷静になれ、おれ!今日三ツ葉に直接聞くか?そんな事…するしかないよな。

よし、直接聞こう。決まり。


おれは、また眠りについた。



朝起きて、夜(?)三ツ葉がいたところを確認する。そこには、プレゼントらしき物が置いてあった。


「これ…プレゼント?三ツ葉が置いていったのか?」


開けてみると、おれがめちゃくちゃ欲しかったゲーム、『アベレージヒーロー(スリー)』が入っていた。


「うおおおおおー!よっしゃ!アベヒー(スリー)きたー!!お母さーん!」


アベヒー(スリー)というのは、アベレージヒーロー(スリー)の略だ。


お母さんにゲームを見せるために、おれは階段を駆け降りた。

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