赤い糸
私は、私だけでは成り立たないらしい
雲があって雨が降り その雨で花が咲くように
私もまた、どこからか繋がってきて
生きている命らしい
欠けている所が私達には多々ある
しかし それは悲しい事ではない
完璧な円は美しいが 歯車にはなれない
欠けた所を見つけるたび
ああ 良い歯車にはなれそうだと思う
繋がりを感じる時は多々あるが
最近は 形で表すものばかりな気もする
恐らくは 風や空気みたいな
見えないものに近いはずなのに
この場所に吹く風は いま私を撫で
またある日は君を撫でるだろう
いつかの君が 私の救いだったように
いつかの私も 誰かの支えだったのかもしれない
誰が誰を助けているかは それ程
意識するわけでない 繋がりも同じように