第8話 初心者トワイライトです。
恐るべし1歳
ママンの魔法を目にして半年が流れた。
やばいね。
やっぱりここ異世界なんだねとつくづく思う今日この頃ハイハイを卒業し、やっと二本足の人になれたよ。
寝具の抜け道を確保した私は夜に向け昼寝をたっぷりととった、そして夜、目的は本。
『初心者からできる簡単魔法』と書かれた背表紙を暗い中発見する。
これこれ♪
丁度満月が窓から差し込む先でページを開く。
絵本で鍛えぬいた知識を十全にいかし心躍る気持ちでページをめくる。
「なになに?まず初心者は鑑定水晶に手を当て適正属性を調べます?」
うん、取り敢えず適正属性はおいといて次♪
「次に魔力数値を計測する数値は測り水晶にて判定します?」
水晶ばっかじゃん。次、次♪
「次に水晶を、、、」
次次次ー
水晶はとばしてっと。
ペラっと次をめくる。
「えーと身の回りにあるMソリューシュ?を取り込み身体に循環させ混ぜ合わせる?」
M?なんだろうマジックポイント略称かな〜?
ありきたりな話だとなんとかなる気がする。
目を瞑り、身の回りにあるMとやらを取り込むイメージをする。
うーんとうなっていると。
プスッと抜けた音がした。
誰もいないからいいけど恥ずかしくなる。
一人私は赤面する。
オナラしたわけじゃないんだからね!
ほんとに!!
誰もいないところで一人叫ぶ(心のなかで)
本を見る。
「許容外のMソリューシュを取り込むと体外から抜け出る現象が起こる」
なぜ読まなかった私。
頭を抱える。
次次ー
「詠唱タイプ火、水、風、土、闇、光、無、7つの属性で構成されており適正属性の魔法は発動が容易にでき不適正な属性は失敗しやすくなる。」
ま、そうだろうね。
ゲーマーだったころの事を考えるとしっくりくる。
相性とかないとモンスターとか倒せないしね。
あれ?この世界ってスライムとか、ゴブリンっているのかなぁ。
取り敢えず頭の隅っこにおいとこ〜
次はえっと各属性別に初心者呪文が1節ずつ載ってある。
ん〜取り敢えず循環はできるみたいだからやってみよう。
とその前に、前世で見てきた小説が頭の中に浮かぶ。
絶対なるよね〜。
あるページを1枚破ると本を棚に戻し破った1枚を手に抜け道から寝具に戻る。
破った分の詠唱を暗記する。
服にしまい準備万端!!
いっくよー
「むー ひかり かがやく めがみしゃま せいれいしゃま わたしに ひかりを みせて」
たどたどしい詠唱を口にしながら、目を瞑り魔法陣が出ているかもわからずただ体に循環されているMを感じるそして、
「らいと」
幼い声と共にほんの小さな光が目の前に出現。する。
「でき、た」と1人感動し、光が消えると同時に体が脱力し、同時に強烈な睡魔がおそいかかってくる。
(ですよね)と思いながら意識が途切れた。
おやすみ〜ゆっくり休みましょ。
確認せずアップしてるので誤字脱字が心配。