第39話 2匹の猫
39《さんきゅー》あけおめ回です~
誘拐事件が一段落して秋が過ぎ去り冬がやってきた。
転生前ならメリークリスマスとか言ってサンタさんを待ってた頃だ。
転生後も何かしらお祝い事などあるのかと期待したもののでてくるのは芋ばかりである。
たまに辺り年にはホーンラビットという兎の肉が食べられるその時には目を輝かして頂きましたとも。
そして、いよいよ学校に行ける歳が近づいてきた。
そこで考える。
「おしゃれがしたい!」
「「にゃーにゃー」」
そこに2匹の猫から審議が入る。
「何よちゃんと喋ってよ!」
「「にゃ!にゃにゃにゃ!」」
と、2匹の猫が助走をつけて私目掛けて飛び込んできた。
私はベッドに倒されガジガジと甘噛みされる。
かゆいとてもかゆい。
両手を抑えられれば年端の行かない娘の体ではどうにもならない。
ガジガジガジガジガジ。
「もういいでしょ!」
そのトワの叫びと共に2匹の猫はばっと飛び退く
『お待たせしましたです(なの)』
「何がよ!」
『魔力を補充してたです(なの)』
「甘噛みすると補充できるの?」
『そうなのです!』
『できれば血がいいなの!』
血なんて恐ろしい事言うのね。
それでも実行しないのは私の事思ってことだよね?油断してたら全部血吸われるトカないよね!信じていいんだよね?
『主変な事考えてるのです』
『主それより名前がほしいのなの』
「名前か〜」
一ヶ月ばかりが過ぎたのにも関わらず一切かんがえてなかった。
反省。反省。
猫の名前か〜
ポチ
たま
しろ
くろ
う〜ん。
なんというか異世界まで来てどうだろうこの日本感。
う〜ん。
「シル‥…フィル……。やうどしよ。」
『『にゃ〜ん』』
独りぶつぶつ言ってると返事されてびっくりする。
『シルなの!』
『フィルです!』
「シル、フィルでいいの?」
『いいのです(なの)!』
ぽっとでた言葉が気にいって貰えたのは、いんだけど…なんか納得いかない。
そんな事を思っていたトワだったが『かわいいのなのー』『かっこいいのですー』と念話で聞こえてきた辺りで考えをやめようとうもうのでした。
2匹の猫シルとフィルをよろしく~
かぶってる作品あるかな〜(笑)