第38話 やってきました脱出回
メリークリスマスあ、もう過ぎたね。
秋で止まっちゃってるよ((((;゜Д゜))))ガクガクブルブル
ドゴンっ。ゴゴゴゴッ。
大きな音がした後地響きが起きる。
「何?地震?」
魔法遮断の腕輪を落し穴に嵌めた男に付けうるさそうなので口に布で塞いで地面から頭だけ覗かせた状態にやっとこさした時に轟音が鳴った。
『『ご主人魔力です(なの)』』
2匹の猫が念話で語りかける。
うん。と頷くとミレーユちゃんを抱え暗がりの牢屋からでる。
一本道を進むと階段がありその先に扉があった。
扉に耳を澄ます。
その真横にお行儀よく座る猫が二匹。
『ご主人すごい魔力を感じます(なの)!』
恐る恐る扉を開けると台所だった。
ボロボロのローブをきた子供が隅でガタガタ震えている。
「大丈夫??」
「…あ…あ‥の…ぁ」
どんな恐怖体験をしたのか上手く舌が回らないみたいだ。
よしよしと背中をさする。
すると安心したのかガクッと意識を失いスースーと眠りについてしまった。
私の背中には眠り姫が1人いるのでこれ以上かまってあげる余裕がない。
ゴメンね。と呟いて後にする。
直後ドゴンっ。
また大きな音が鳴る。
先程より近い。
ビリビリと嫌な感じがして肌に鳥肌がたつ。
台所を抜けて入り口を目指す。
『いるです(なの)!』
眩しく輝く太陽の下。
見知った顔がいやらしく笑って人の頭をゲシゲシとしばいていた。
「うん。見なかった事にしよう。」
『です?(なの?)』
場所を移そうとそーっと抜け出そうとする。
抜け脚〜差し脚〜忍び脚〜♪
「よう愛弟子」
何処からわいたのか。
おっとぶつかった失礼失礼♪
「おいちびっこ」
ではでは荷物もありますので。
「おい。妾を無視するでない」
最近は物騒ですねぇよこっらせ。
「ねぇねぇお願いだから無視しないで。」
可哀想になってきたので相手にしてあげる事にする。
「えっとどなたでしたっけ?」
「お前さんのお師匠様だぞ!」
「私知らない人ととはお話ししないようにいわれているので。」
「待つのじゃ!エ、エリウスじゃエリウス・リ・サウルじゃ!覚えておるじゃろ!」
「へ?知りませんけど。」
「名乗ったのだから知り合いじゃろ!」
「しょうがないなぁ〜で、何しに来たの?」
そうだ!よくよく思えばなんでここにエリウスがいるのだろうか?
「かっかっかっ貴様を助けに来たのだぞ。」
「えっ?」
「使ったじゃろ?」
「何を?」
「妾からのプレゼント。」
あっ!と思い出す。
確かにエリウスから貰ったハンカチから摩訶不思議現象が起こったのだ。
「あれなんだったの?」
「なんじゃ知らずに使ったのか!緊急召喚獣及妾に危険を知らせるベルじゃ。」
目を見開き、なるほどと手を打つトワ。
「あーね。。。それであそこにのびてる人なんなの?」
指を指して先程までゲシゲシとしばいていた屍のような男の事をエリウスに訊ねる。
「あの男はついでじゃ。」
「何?ついでって?」
「まぁあれじゃたまには妾も仕事をしただけじゃ。」
「そっか。じゃお疲れ様でした。下にも何人かいるからよろしく!」
「な、おい…」
師匠をこき使いおってと小さな呟きが聞こえた気がするが私は噴水の前までいって背中に背をった眠り姫様を膝枕して起きるのを愛でて待つのでした。
ミ
あれ?
ト
おはようミレーユちゃん
ミ
…。
ト
ミレーユちゃん?
ミ
むにゃむにゃ。
ト
なに?へ?どこいくの?ミレーユちゃーん!