第35話 囚われのエリウスの布
寒暖差激しすぎ風邪には気をつけましょう!
おはようございます。
前回のあらすじ。
ミレーユちゃんとデート中占いと書かれた建物に入ると怪しげな格好をした占い師さんがいたんだよね。
占い師って結構あやしげな格好してるイメージだから何の疑いもせず水晶に手を触れ目を瞑ったんだよね。
そしたら隣りにいたミレーユちゃんの声で振り返ると睡眠薬でも嗅がされただろうね意識が薄くなって抵抗しようとしたんだけどダメだったよねあえなく眠りについちゃったんだよね。
そこで魔法でもぶっ放しとけばよかったんだけどミレーユちゃんも近くにいるし意識がとうのいてる時に魔法打つのも危なそうだしやめたんだよね〜?
以上回想終わり。
とりあえず。
目の前が真っ暗です。
何も見えません。
布で目を隠してる模様です。
手を動かしてみます。
ジャラジャラと音が鳴り手錠されてるのが分かります動きづらいです。
耳を澄ましてみます。
「だれかたすけて」「こわいよ〜」「おかあさん。ヒック。」
様々な女の子の声がします。
「ウ…ィン…ド」
声がでません。
う~ん。魔法が発動しない?体から魔力が感じられないしなぁ。
う~ん。
カツカツカツ。
ガンッ!
「うっせいぞ!てめぇら静かにしろッ!」
野太い声の罵声が聞こえる。
(うわ~よくいる悪い奴だ~。)
どこか他人事のトワである。
「魔法を使おうとしても無駄だからな!お前らの手錠には魔法を使えなくする石で作ってるからな!!もうすぐ奴隷の首輪をかけてやるからなヒッヒッヒッ。」
(なるほどそれでか。てか関心してる場合じゃないじゃん!これじゃまるっきり可弱い6歳児じゃん。奴隷の首輪。聞くからに非常に危なそうな代物みたい。)
「静かにしてろよ。」
カツカツカツ。
どうやら少し遠くに行ったみたいだ。
今のうちにどうにかしないと。
うーん。
そうだもしかして。
(アイテムボックスオープン。手錠収納ー。)
「ふぅ。」
手が楽になったトワは目隠しを外し現状を把握します。
女の子が6人、歳は10歳~15歳の女の子が捕まってます。横には気持ちよさそうに眠るミレーユちゃん。
自分の身体を確認します。
捕まった時に暴れたせいか擦り傷が目立ちます。
(もうちょっと丁寧に扱ってほしいよ。)
「水」
小さな声で魔法を唱え膝の擦り傷に水をかける。
(予防って大事だからね。ハンカチあったかな?)
アイテムボックスを覗いてみると項目にエリウスの布と表示があった。
(これでいっか。)
エリウスの布を洗った膝にポンポンと押し当てあらかた拭きとると魔法を唱えるトワ。
「癒」
膝の擦り傷は瞬く間に塞がっていく。
(よし綺麗になった。布も回収…ってあれ?)
煌々と輝き出す布がそこにはあった。
やっとフラグ回収。
ト
ミレーユちゃんミレーユちゃん
ミ
すぴー
ト
ぐっすりだね。
ミ
おなかすいた。
ト
おきた?
ミ
いっぱいたべる。
ト
寝言!?
ミ
カプッ
ト
痛っちょっとおきてよ
ミ
おいひぃ
ト
もう何この小動物。