第34話 デートのち…。
ぴっかーん。
本日は晴天なり本日は晴天なり。
秋風に吹かれながらミレーユちゃんとのデートを楽しむのですです。
色々なお店を回る中、はしゃぐ2人の娘の姿があった。
「ミレーユちゃんこれ可愛くない?」
アクセサリー屋さんに入り、キラキラと輝く子供用のネックレスをミレーユちゃんの首にあてるトワ。
「ホントだかわいい!!あ、コレ、トワちゃんににあいそう!!」
羽根をモチーフにした子供用のシルバーアクセサリーをトワの首に当てるミレーユちゃん。
「これも可愛いいね!」
「えへへ。」
「楽しんだし、次行こっか!」
「うん。」
店員さん冷やかしごめんなさい。
と思いながらもアクセサリー屋さんをあとにする。
町並みを見ながら歩く2人。
「譲ちゃん!うまいもんあるよ!」
店のおじさんが声をかけてくる。
看板をみると焼き芋の店みたいだ。
どうしようかとミレーユちゃんに振り向くとキラキラした瞳で看板を見てたいた。
(何?もう買う以外の選択肢ないじゃん!)
そんな事考えてるとおじちゃんが気前のいい事をいう。
「譲ちゃん可愛いから1個買ってくれたら1個サービスするよ。」
(おじちゃんサービスしすぎじゃない?お店潰れないのかな?)
「じゃお願いします。」
「まいど銅貨3枚だ。」
異世界通貨のお金をお気に入りのポチ財布から取り出し渡す。
この異世界では元の世界から考えると
鉄貨1円
鉄銅貨10円
銅貨100円
銀貨千円
金貨1万円
大金貨10万円
白銀貨100万円
ぐらいになっている。
(白銀貨なんて1回も見た事ないけどね。)
紙に包んだ焼き芋を嬉しそうに受け取るミレーユちゃん。
(食べたこと無いのかな?)
「火傷しないように気をつけてね。」
「そんなこどもじゃないよ!…あちっ。」
勢いよくかぶりついて予想通り火傷しちゃってるミレーユちゃんやっぱり子供だね。
私は鞄に見せかけたアイテムボックスから水筒を取り出す。
新たに実験した結果別に言葉にださなくても頭の中で唱えるだけでも出せる事に気がついた。
本当に駄目女神様だよね。。。
水筒に入れた冷たい水を差し出し一休み。
「ぷはっ。おいしかったー。」
「うん。美味しかったねー。」
「つぎ、どこいくー?」
「うーん。」
キョロキョロ辺を見回しながら歩く。
ふと目に入ったのは、『占い』と書かれた文字が書かれた店だった。
(こんな所にこんな店あったかなぁ?)
「入ってみる?」
「ここなんのおみせ?」
「占ってくれるお店だよ!」
「おもしろうそう!」
やはり女の子は、占い好きであった。
ぎぃーっと音が鳴り扉がひらくと怪しげなローブを着た人が水晶を前に座り真剣な面持ちでなにか呟いている。
「…で……ど……はぁ…。」
「あの〜すいません。」
「!?」
「こんにちわ」
「あ、やぁこんにちは。」
入って来たのに気がつかなかったのか。きょどっている怪しげな占い師。
「では、目を瞑ってこの水晶に手をおいてください。」
「「はい」」
二人揃って目を瞑り水晶に手を触れる。
「うっ…」
「?」
変な声を出すミレーユちゃんそしてトワが振り返ると同時にハンカチを鼻に押し当てられる。
「うぅうぅー」
やばっと思いジタバタするも力が抜け意識が遠ざかっていく。
バタンっ。
「くっくっくっくっ」
不審な声と共にトワは眠りについた。
なんだか気絶ばっかりしてるなぁ〜。