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転生者 勇者の妹  作者: 凪又姫
31/43

第31話 その王子は!?

ちょびっとアレかもかもお食事中はご注意を。

予告より脱線!

トワが光に包まれた頃。


王都アルフォード城。

鉄壁と評されたその城は、白銀に包まれており魔法能力を打ち消す耐魔石で覆われている。

敵からの攻城兵器、主に投石機による攻撃にもビクともしないとうたわれている。

筋肉隆々に鍛えられ2mはあろうかと思われる兵士が門の前に立ち如何いかにも重そうな重装備を身に包み身長と同じくらいの長さの槍を持ち空いた手にはラウンドシールドと言われる丸みを帯びた盾を持っている。

城に入る道には吊橋が架けられ城の周りは谷と評される程深く時より吹く突風が敵の侵入を防ぐ。

各所にある見張り台には門の重兵士とは異なり少し軽めのライトプレートに身を包み腰に短剣をし機動性を重視している兵がいる。

備え付けのヘビーボウガンを操ることで空からの侵入者を撃ち抜く、敵をすぐさま報≪しら≫せる為の警鐘があり一度鳴らせば城中に知れ渡る。

そんな難攻不落とも称される場所にはアルフォードの名の付く王族が住んでいる。


2代目王、アルフォード・D・スペルディ。

王の妻 アルフォード・D・テレシア。

王位継承順列1位 アルフォード・D・エバルディ。

王位継承順列2位 アルフォード・D・ルイエッティ。

王位継承順列3位 アルフォード・D・セルティ。

王位継承順列4位 アルフォード・D・ガクト。

王位継承順列第5位 アルフォード・D・パステル。

王位継承順列第6位 アルフォード・D・ヨルズ。


現在住んでいる王室のある一室で呟く者がいた。



「……29で転生か…。だけど昔の名前が思い出せない。」


広々とした空間で一人ため息をもらす。

思い出せるのは苦い思い出。


「今を思えばアレがいけなかった。」


転生前29歳で3度目の恋。

もちろん3度目といっても付きあったことなんてない。

色白ではあるものの決してイケメンと言う顔でも無い女性の前では舞い上がってしまい上手く言葉に出来ず決してモテるタイプではなかった。

そんな僕でも話しかけてくれる女の人がいたのだ。

いつも通ってるコンビニでの事だ。


僕はいつもどうりコンビニで週刊少年誌を読んでいると隣に女性がおり目が合うと微笑んで会釈をしてくれたのである。

その瞬間僕の脳裏に数多やってきた美少女シュミレーションゲームのフラグというフラグが赤く点滅したのである。

こ、告白を…。

と思う頃には一年の月日が経ちその頃には顔見知りになり挨拶できるような間柄になっていた。

もうこれ行けるんじゃね?




……。

と思う時が僕にもありました。


女性がふとした時携帯を落としたのだ。


キター、フラグ、キター!!


僕はすぐ様膝を曲げ携帯を拾おうとする。


そして重なる手と手。


「きゃー!!」


店内に響き渡る悲鳴。


「ちょちょっと待って。」


手を交差させて必死に女性に向けて懇願するも。


「変態です前からおかしいと人だと思ってたんです。…気持ち悪い。」


女性の人からの強烈な一言により僕の心の体力ゲージはからになったまさに一撃必滅である。

僕の頭の中は真っ白になる。

騒ぎを聞きつけた店員さんに御用されながら何とか警察沙汰だけは避けたものの僕はその日一日枕に涙を濡らしたのである。


それからはもう金があればパチンコ三昧。

イケメンよ滅びろリア充よ爆ぜろと呪符を撒き散らしながら過ごす毎日を送っていた。


そこから生活費まで手を出した僕は兄に飯をすがりに行ってはぶん殴られ、フラフラな足どりで歩く帰り道。横断歩道の途中で急に足がすくみ動けなくなったそんな所に大型車が運悪く突っ込んできたのだ。





「ああ、、、なんて。なんてショボい人生だったんだ。いやでもそうだ。」





そして次に意識を取り戻したのはパレードだ。

あからさまに日本人ではない人達が周りを囲みやたらと叫んで楽しそうだ。

そこでは誰にも目が合わず、僕の下に注目が注がれいた。

透明人になったみたいに誰とも意思疎通できない。

そんな最中さなか見つけたのだ。

ばっちり目が合った僕は嬉しくなって意識を無くした。


そして気がつけば僕は…王子になっていた。

頭がズキズキ痛み大量の情報が頭に流れ込んでくる。

(これは王子の記憶?)

辛い事嬉しい事ムカつく事安らぎを感じる事。

様々な感情が波のように頭の中をかけ巡る。


「うわぁーー……。…‥ゲホッゲホッ…  うぅゔぅ」


気持ち悪くて吐いてしまった。

その時…。


コンッコンッ。


「大丈夫ですかガクト兄様?」


ガチャ。


唐突に開けられた扉になすすべも無く無残な姿をさらす。


「兄様!?どなたかー誰かいませんかー!!兄様が兄様がー!」


駆け寄ってきた妹に面食らいながらなんとか思考を定める。


「大丈夫だ。それより汚れるから近寄らなくていい。」

「兄様ぁ」


そんなこんなで僕の汚物はメイドに片付けられすぐ様王族御用達の医者が駆けつけ何だか大事になった。


「王族様々だな。はぁ。」


ちょっと気分が悪くなっただけで大事になったし、僕の横ではあの痴態を見たはずの妹パステルがスヤスヤ眠る。

鏡を見ると昔あれ程憎んだイケメンの姿があった。


「イケメンになるとあんな痴態を見せても嫌われないとは…恐るべしイケメン。」


新たに人生に希望を出す憑き物?ガクト王子であった。


何だか悪寒がする…クシュン。

???

大丈夫かい?風邪薬でも飲むかい?

いえ結構です。

???

なんだい遠慮しなくてもいいんですよ?

ジーッ

???

なんだいその疑いの眼差しは!

なんかしたでしょ!

???

き、気にしすぎだらね。ね。落ち着いて話をしよう。ね。

次回トワ弄り倒して倒して倒しまくる回お楽しみに!!

???

なんだいその予告は!!そんな次回にはならないよ!!

お楽しみに〜。

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