第30話 ミレーユ興奮する
ちょっと風邪気味。
季節の変わり目にやられています。
駆けつけた先にあったのは8m程の滝。
見通しのいい開けた場所に2つの緑色の髪がなびいている。
トワが駆けつけた先には滝が真ん中から2つに分かれて落ちている様子であった。
「こんにちわ!」
私は元気よく挨拶する。
美人エルフ親子がビクッと肩を震わし後ろに振り向くと誰!っと後ろに振り向く。
私に気付くと美人エルフ親子がにこやかに挨拶してくれる。
「こんにちわ。」
「こんにちわトワちゃん。」
「ここで何やってるの?」
「トワちゃん!お母様に魔法を教わってたんだよ!」
「えっそうなんだ!いいね!」
「一流の魔法使いになるの!」
「あらあらミレーユったらはしゃいじゃって、それじゃ、やってみてもらおうかしら。」
「はい!母様!」
滝に向かって小さな杖を掲げる。
杖には魔法を安定させる術式が編み込まれておりある程度のサポートをしてくれている。
ミレーユちゃんは集中すると詠唱を始める。
「風の女神よ 風の加護を 神風よ 来たれ 唸れ 風爆」
空気を圧縮したような風が滝に向かって放たれる。
ドパンッ
風の魔法で吹き飛ばされた水が霧のように飛び散る。
「うわー」
私と同年代の女の子が使う魔法を見て私は普通に感動してしまい短い言葉がでる。
「や、やったーやったよー♪」
「良くできたねミレーユ」
ピョンピョン跳ねながら喜ぶミレーユちゃん。
(うん!かわいいね!)
ダフネさんもニコニコしながらミレーユちゃんの頭を撫でている。
そう思ってる内に滝に漂ってる霧状の水も晴れてゆく。
(アレ?)
滝の裏側に何か見えた様な気がする。
「ダフネさん滝の裏側ってなにかあるの?」
「うーん何かあったかしら?ゴードン何か覚えあるかしら?」
「奥様、私もよく存じません。」
(うーん気のせいかなぁ〜)
と、ミレーユの声が掛かる。
「行ってみようよ!」
(ナイスミレーユちゃん!)
私はミレーユちゃんと手を繋ぐと4人の集団は滝の裏側に向かうことになった。
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ザザーッ
滝の裏側につくと古めかしい紋様が刻まれ込まれている壁画が現れた。
「すっごーい」
ぴょんぴょん跳ねるミレーユちゃん。
この世界にカメラがあると私は激写しただろう。
「これは最近出来たみたいね。」
「え?こんなに古そうなのに?どうしてですか?」
私は驚いてダフネさんに聞いてしまう。
「そうね。見た目はこんなのだけど10年前に来たときは無かったもの。」
「そっかここに来るの初めてじゃなかったんですね。」
「誰かがおもしろ半分で描いただけかもしれないわね。」
私はその壁に描かれている模様を見ながらそっと手を触れてみる、すると頭の中に声が聞こえてくる。
「‥認証‥シマ…シタ。転送‥ヲ。開始‥シ、マ…フ。」
「え。何?」
「どうしたのトワちゃん?」
ミレーユちゃんの声を最後にこの日の私の意識は途切れた。
???
私の再登場かしら
ト
だれだっけ
???
次回わかるわよ
ト
もうネタわれてるよ
???
ヒドイ
ト
それよりナンナちゃんと遊びたいんけど
???
そんな子もいたわね。
ナ
はっくしゅん。
誰か噂してる?