第22話 鬼神か!聖母か!?
コメント頂きました嬉しいです!!
有難うございます!!
遅くなったよー
そして短い。
「かっかっかっ」
後ろを振り返れば嫌らしい顔したエリウスが立っていた。
私の勝ちでいいよね!と思いながら睨むのだが、幼女からの眼光など露にも思わず不敵な笑みで妾の勝ちじゃとでも言いたげに見返すエリウス。
そこにガチャリと音がした。
二人が振り返ると共に家の裏庭の勝手口が開く。
そこには、怒り心頭した鬼?
いや、違う。ママンが鬼の形相で扉からこちらに出てくる姿であった。
その姿に背筋が寒くなる私。
ほら、腕見ると鳥肌たってるもん。
辺りの土は穴があいていたり水でぐちゃぐちゃになっていたり、ママンが植えていたお花たちは戦闘の影響で燃えたものや凍ったもの風でちりじりに散っているものもある。
ママンからしたらそれはもう地獄絵図。
怒り心頭になっているのも仕方のない事であった。
その事を察知した私は、すぐさまジャンピング土下座で近寄る。
その幼女の姿は、異様であった。
その姿を遠目で見るエリウスは私は、何もしてませんよとおくびにもださず「かっかっかっ」とママンの元までやって来る。
そして、、。
「へぶっ」
エリウスはママンに拳骨を頭に戴いた。
ママンさん貴女はなにものですか?
相手は元といえど王都宮廷魔道士なんですけど。
「エリウス!貴女どうせうちの娘を挑発したんでしょ?トワ貴女もこんな変人の相手なんかしないでいいのよ!!」
「しかしじゃ、へぶっ」
「……。」
元王宮魔道士を変人扱いするママン。
エリウスは抗議しようとするがママンの拳に沈む。
私は、手を出されるわけではないけど恐いので反省の意味も込めて地面を見つめながら無言を貫く。
どうやらママンは変人の知り合いらしい事を思いながら怒りが鎮まるのを待つのであった。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜~~~~~~~~~
その後、拳骨でボコボコのエリウスが何処からともなく杖をだし、くるっと振るとボコボコビチャビチャの地面が綺麗に整った。
残念ながらママンの育てた花達は、そのまま土葬する事になった。
ママンは、また産まれて来てねといいながら埋めていた。
目の縁には、光るものがあったような気がする。
そして、晩御飯の時間になったのでついでにマリウスも夕食を食べる事になった。
夕食はコッペパンみたいなパンと味の薄いコーンスープとサラダと少し質素なものである。
「あの聖母様のお子様だったとはな。かっかっかっ」
エリウスは何も懲りてないようだ。
パンをちぎりコーンスープにちぎったパンをつけながらかっかっかっと笑うのだった。
そんなエリウスに「はぁ~」とため息をつく2名、つか聖母さまってなに!?
私がママンに顔向けるとやれやれといった様子でいる。
うん今は聞かない方が良さそうだ。
エリウスが「かっかっかっ」と笑う姿を再度見る。
まだまだ殴られるんだろうなと思うと、もう一度大きなため息をつくのだった。
ママン最強かな~(笑)