第20話 プログラみんぐ
トワちゃんに戻ってきました。
4歳になった。
私は裏庭でコツコツと魔法の練習をしている。
生麦生米生卵!
ライト!
ポワーンキラキラキラ。
光の丸い玉が左手に浮かぶ。
赤パジャマ青パジャマ黄パジャマ!
ファイアボール!
ぼっ パチパチパチ
赤い火の玉が右手に浮かぶ。
うん。上々上々。
何か違う気がするってまぁ頑張ったからね。
そんな一言で片付けるな?
まぁご都合主義だからね。
中級呪文書を拝借して一通り読んでみた。
気になったのが短略詠唱と2重詠唱。
うん。
ショートカット機能とか魔法予約機能とかあった方が便利に決まってるよね!!
ゲームだったら再優先だよね。
2ターン分かかる詠唱よりやっぱり1ターンで詠唱できる方がいいよね。
でも問題が1つ。
短略詠唱は時間をかけて覚えていくもので決まっている詠唱呪文がない。
これはもう独自でやるしかないよね!って事で実験してたんだよね〜。
中級呪文もチャレンジしたかったんだけどね、威力高すぎて裏庭無くなるところだったんだよね。
てへぺろ。
ママンにガチギレされる所だった。
そんな訳で改良できる所を優先して練習してますよっと。
個人的にこの世界の魔法について。
魔法を生み出すにはまず大気中のMなんちゃらを体内に取り込み循環させる。
これは本に書いてたよね。
でもって詠唱の1文を詠むことにより体内にあるMなんちゃらに属性、ま、色をつけて、ほんでもって魔法の出力、魔法の距離などイメージし、名称を呼ぶことにより出現する。
元世界の感じで考えると詠唱はプログラムであって、
パソコンにプログラム打ち込んで操作する感じかな?
ちょっとプログラム間違ったらバグったりする。
この世界でも詠唱を間違えたら暴発とかするんだけど、それはイメージが詠唱を間違えた事によって壊れちゃって暴発したり発動しなかったりするみたい。
私も何度かやらかしたのはいい思い出なんてね(笑)
私の見解なんで正しいのかは分からないけど。
何気にしてたPCゲームも今思えば魔法みたくすごいんだよね〜
(しみじみ)
ちょっと休憩〜
裏庭にある木製の椅子でひと休み。
今日も晴れやかな天気だ。
木の木漏れ日。
ささーっと吹く風。
うん。平和だね〜。
ズドンっ
へっ?
茂みに黒い何かが落ちてきた。
私は口を開けたままポカンっと茂みを見つめるのでした。
落ちてきたのはなーにかな?
ま、想像ついちゃうかな〜。