第18話 3歳の誕生
いつもより長くなったなぁ〜
今日はお出かけする。
なんでかって?
そんなの決まってんじゃん。。。
ちびエルフちゃんの誕生日だからだよ!!
私の誕生日?
ちゃんとしたよホントだよ!!
そんな事よりちびエルフちゃんの誕生日のが大事でしょ!!
第一印象なんて私ガン見してたんだから!ソッポ向かれたんだからね!
こんなに大事な日、行かない訳ないじゃん。
という事で、ちびエルフちゃんの家に向かう私とママン。
大きな門にライオンさんがついてますよ!
ナニコレ。
どこの大豪邸ですか…。
門番の人真面目に立ってるし。
ママンは門番さんに挨拶して堂々と私を連れて屋敷に向かう。
ママンさん。貴女は何者ですか?!
そんなこんなで中に入る。
左右均等に階段があり、その中央に絵画が飾られている。
上を見ればシャンデリア。
廊下には絨毯が敷かれ所々に彫刻や無駄に高そうな壷など金持ちです感がやばい。
田舎者です感丸出しでキョロキョロしているうちに「いらっしゃい」と声がかかった。
エルフママンだ!ちびエルフちゃんを連れてる!!
ママンは「こんにちは」といい。
私は「こんちゃ」といって手を振る。
「ここではなんだから」とエルフママはママンを連れて。
私はちびエルフちゃんとメイドさんに連れられてお部屋へ。
あ、異世界で初めてメイドみたよ〜リアルメイドさん素敵だよね〜。
メイドカフェとかの偽物とかとは違うよね〜。
大丈夫。メイドカフェには、メイドカフェのいいとこがあるから、たぶん!!
うん。
メイドさんはお辞儀をすると扉を閉めて行ってしまった。
部屋には目を引く天蓋ベッドがあり、ぬいぐるみがたくさんある。
キョロキョロしながら幼児用の椅子に2人対面して座ると「おたんじょうびおめーとー」と言ってちょっと高そうな緑の袋を幼児用の机に置く。
この袋はこの日の為にママンと買いにいった袋だビーズで狐だか猫だかの刺繍がされている。
私の声にビクッとするちびエルフちゃん可愛い。
恥ずかしいのか目線を合わそうとしないちびエルフちゃんは、袋の刺繍をみると目がキラキラしだす。
これは、チャンス!!と思い袋から水晶の欠片をだし、念じる私。
ピカッ、パリンッ。
緑の光をだして割れる欠片。
ちびエルフちゃんは光る水晶の欠片をキラキラした瞳で見るも光が消え、欠片が割れるとションボリした顔になる。
どっちの顔も可愛い。
ちびエルフちゃんにそっと水晶の欠片を渡す。
「ふぅ〜が〜ふぅ〜ぬ〜」
顔を真っ赤にしながら魔力を込めようとするちびエルフちゃん。
パリンッ。光りを放たず割れる。
私はちびエルフちゃんの後ろに回ると手を重ねておく。
多分できるよね。
目を瞑るとちびエルフちゃんの魔力を感じる。
緊張してるのかトゲトゲしい感じがする。
私は手を通して川のせせらぎのような魔力になるよう調整する。
?
ちびエルフちゃんが顔を真っ赤にしている。
可愛いけど大丈夫かな?
私は椅子に戻ると袋からもう一度欠片を取り出してあげる。
ちびエルフちゃんからは、顔から赤色が引いてる。
大丈夫そうだ。
「ふーふっ」
予想通り緑の光がピカーンと光り、割れる。
プルプル震えるちびエルフちゃん。
と、手を上げてちびエルフちゃんが私に抱きついてきた。
「あり、がと」。
幼い声で感謝される。
私はそっと抱きかえす。
「ミレーユ、なまえ」
ちびエルフちゃんが名前を教えてくれる。
めっちゃ嬉しい!!
思わず抱きしめる力が増してしまう。
パンパンっと背中を叩くミレーユ。
「トワ、トワイライト」
私も名前を言った。
こうして、ミレーユと私は、友達になった。
他の水晶の欠片で色んな光を出してミレーユを喜ばせ、満足した私はお迎えが来たので家に帰宅する事になった。
帰る私を見送りに来てくれたミレーユちゃんは、今にも泣きだしそうだが笑顔で見送ってくれた。
私ももらい泣きしながら手を振り帰宅するのであった。
また来るからねー!!絶対!!
ちびエルフちゃん人形あったら買っちゃうかも!