第15話 水晶を求めて
雨です雷雨でふ。
集中できてないかもかも。
ママンの脚に飛びつく私。
ママンに絵本のページを広げて必死にアピールする。
そのページには、魔女と水晶が描かれている。
「ママ」「ママ」と言って必死にくらいつく。
ママンからの「はいはい、明日行きましょうね~」と言う言葉をゲットし、今日は魔法の練習も休みにしてぐっすり休む事にした。
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翌日、建物的には、他の家より少し小さな家でそれでいて頑丈そうな家の前に立っていた。
看板がある『鍛冶屋ラフィン』の名前が書かれている。
ママンが扉を開ける。
扉に備え付けた鐘がなる。
カランコロンカラン。
「御免くださーい。」
店に入ると辺りには、色々な武器屋、防具があり両端に並べられ、値札が貼られている。
正面にはカウンターがあり、奥からはカン、カン、カンと金属を打つ音がする。
「はーい」と言う声とともに奥から身長140センチぐらいのぐらいの女の人がでてきた。
この店の人だろう。
「あら、メア、お久しぶり!今日はどうしたの?」と言う。
メア?誰?あ、ママンか。
誰も名前を呼ばないから誰かと思ったよ!!
メア・フォン
?なんかメガ・フォンとニュアンスが〜
ま、ママンはママンだ。
ママンは「私の娘トワが水晶を見たがるから連れてきたのよ」っと言って私の頭を撫でる。
私はこくこくと頷く。
「あら、可愛い娘ね。うちにも、あなたの娘と同じぐらいの娘がいるからちょどいいわね。」というと、振り返りカウンターの奥に声をかける。
「ナンナちょっとこっちに来てー」というと奥から
小さな女の子がトコトコと歩いてきた。
可愛いこの世界の水準はどうなってるのでしょか。
ショートボブの青い髪。
金色の瞳。
赤褐の肌。
ちょとブカブカの作業着。
ん?こんな小さな娘が鍛冶仕事?
到底できるようには、見えない。
「ナンナ、トワちゃんよ。仲良くしてあげて。お母さんはトワちゃんのママと話してるから2階の端材置き場で水晶を見せてあげて頂戴」といい、ナンナに「いこ」と手を出され私はナンナの手を握ると2階へ踏み出すのだった。
取り敢えずドワーフということで。