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~No.34~
震える手先でコートのポケットから何かを取り出した。それをヴィルの手に握らせた。whiteの手は氷の様に冷たかった。
「モスキートの書斎机の鍵だ。面白いもんが入ってるぜ」
「どうして…僕に?」
whiteは真っ赤な歯を見せニヤリと笑うがその目は開けているのも辛いのか固く閉じられたままだ。
「モスキートを追い込むには俺の死体だけじゃ不十分だ。物的証拠を突き出さなきゃ奴は決して倒れない…あんたならその辺の事は俺より知ってるだろ」
後方にいるセヴィルに視線を移したwhiteは一言「頼むぜ」と口にした。セヴィルは無言のまま頷いた。
全て言い終わるとwhiteは「フゥー…」と大きく息を吐きそのまま静かになった。まるで深い眠りについた様に…




