表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
white child  作者: ハル
始まり
33/43

~No.33~

「分からないな…俺には。お前の言ってる事は難しい」

「ハハッ、ゴメン。僕が言いたかったのはね…」


よいしょと立ち上がる姿は親父(セヴィル)とそっくりだ…霞んできた目でぼんやりと思った。傍にしゃがんだヴィルの瞳は温かさを感じる緑光を放っている。


「自分の生きてる理由なんて誰かが決めるもんじゃない。たとえそれが生みの親でもね」

「……お前は見つけたのか?その…理由とやらを」


ヴィルはニッコリ笑って答える。


「僕は今まで沢山の人に支えられてきた。だから今度は僕がその人達を支え護っていく。これが僕の生きてる理由…君もね、white」

「………そうか」


その言葉だけで満足だった。


whiteの傷を癒そうと手を伸ばした瞬間…

«ガシッ…»その手を掴まれた。


「……まさか……」

セヴィルに嫌な予感が走る。


「?white,どうした…「悪いな」

「ヴィルッ!銃を取り上げろっ!」


セヴィルが叫ぶ声と銃声は同時だった。


«バァーンッ!!……ドサッ……»

「!?」「……畜生が…」


whiteの手には小さな小型銃が握られていた。腕に仕込んでいたらしい。


一瞬何が起きたのか分からなかった。ただ、その目が見たのはwhiteの腹から先程とは比べ物にならない程の血量が流れている光景だった。


口から空気が混じった血が噴き出す。既にその目は何も見えてはいなかったがヴィルのいる方向へ顔を向けると笑みを浮かべて言った。


「そういう訳だ。お前の世話になる気はない。その(ちから)はお前が支えて行く奴の為に使ってやれ」

「…どうして…言っただろ、君もその一人だって」

「大勢殺してきたんだ…その責任は取らなきゃならねぇ……俺も思いついたよ」

「…え?」

「理由さ……俺はこの国の手配人(てはいにん)"white"。モスキートの造り出した"人間兵器"。そいつは人間の脅威になり得る存在だったが今日自決した。目撃したのは拘束されていた二人の男。軍界最高権力セヴィル・スグナとその息子ヴィル・スグナ……2人はwhiteの死体と共に帰還し科学界最高権力モスキート・バングの陰謀を暴く……とまぁ筋書きはこんなもんでいいだろ。whiteと言う名は俺が貰っていく。お前は今日からヴィル・ベルへルク・スグナだ。

……忘れるな」


















評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ