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一般人の有限会社

朝起きてすぐに宿屋を出て、商店街に行く。必要な部品をそろえるためだ。足り無そうなので鍛冶屋に行き、材料をさがす。


「おし、材料はそろった。後は・・・」


魔法を使う「精霊ボルトよ我に眷属の力を貸し与えたまえ・・」


ブゥーー


動き出した。


「よし」


これで第一段階をクリアーできた。次だ


ヘイル冒険者ギルドにやってきた。そしてギルド支部長室の扉の前に


「キースさんお話とお願いがあってきました。」


「帰れ、だいたいが戦い方を教えてくださいとかだろ?俺ぐらい強くなったって助け出せないよ」


「違います。」


「それでもなければあれか、王都に応援をお願いしますとか、外周各都市を説得してとかか?それは無理だ。王でもないかぎりは命令も説得もできないよ。帰れ!」


「それでもありません。話を聞いて貰えませんか?」


「なんだ言って見ろ?」


扉越しの会話だ。キースさんにこの扉を開けさせたら次へのステップが始まる。


「新しい魔法機械を造りたいんです。その相談と商人の紹介をお願いしたいんです。今俺はこの世界に無い魔法機械を造ってきました。見て貰えませんか?」


”ガチャ”扉が開いたキースさんが顔出す


「いい表情をしてる。入れ!」


キースさんに中に入れて貰った。そこはよく言うと上司の個室である。個人の机と椅子、来客用のソファーが向かい合って二つそしてソファー間にテーブルが置いてある。


「そこまで言うならまず、この世界に無い魔法機械を見せて貰おうか?」


小さい鉄の箱に鉄の棒が真ん中から出ていて、先には二枚のプロペラが付いています。鉄の棒が出ていた反対側は両端から二本の線が出ておりその二本線は魔石に繋がっていた。


「これです。」


「なんだこれ?」


「動かして見せた方が早いですね」


俺はそう言って、精霊魔法を使った


「精霊ボルトよ我に眷属の力を貸し与えたまえ・・」


フゥー


魔法を演唱して魔石に魔力を流す。するとプロペラが回りだした。


「おお、なんだこれ?」


「モーターの試作品です。」


そうモーターを造ったのだ。だがこれができたとなれば話が別だ。もしかしたら俺の想像に近いものが造れるのではないかと。材料は元の世界と同じものが存在している。むしろ元の世界より材料は多い。


そしてモーターが造れるといろいろな物が造れるのだ。


「これを造れるということは。さまざまな物が造れる可能性が広がりました。それをこれから造りたいのですが、問題がいくつかあります。それの相談と協力、それと商人の紹介をお願いしたいのです。


昨日はこのモーターのことやこれから造る魔道機械のことと、もしこれが完成した後の行動も考えたその結果の目標である。


「してやらんこともないが、何を最終的に造るつもりだ?」


「上級魔法レベルの攻撃力を持つ魔道具を造るつもりです。初弾発射には20秒ぐらいです。ちなみに次弾も20秒ぐらいを予定してます。これを連続で8~10発で、弾を補充に早ければ一分かかりません。多少魔力を使うと思うのですが、消費は少ないでしょう。一発に消費する魔力は多くて5ぐらいです。」


「はぁー?いやいや・・・まじで言ってる?」


「本気です。ただこれには俺が想像している魔法機械が必要です。この機械がないと何もできません。それでその機械を作るうえでいくつかの問題があるので、相談と協力そして商人の紹介をお願いしに来ました。」


「悪い冗談だろ?それを信じろと?無理を言うな」


「俺の元いた世界は魔法がありません。それでもこの世界の上級・戦略級・神級の武器・兵器があります。動く機械もあります。高度な文明をほこっているんですよ。そんな元の世界の武器を造る為の魔法機械を造りたいんです。」


「その為の相談と協力かそして商人の紹介はモールだろ?」


「はい!」


「ただやつは、利益無く金は貸して貰えないぜ?それともこのモーターだっけこれを売るのか?」


「モータは売りません。モールさんなら金貨何枚でも積みそうですが、売りません。完成しても魔法機械も売りません。造った武器も売りません。キースさんなら理由がわかりますね?」


「頭の悪いやつに渡ったら、悪用がひどいだろうな。そんな武器をもった軍隊いたら人間族が圧勝だろうよ?」


「逆です。人間族は確実に滅ぶでしょう。今は力がなくいつでも滅ぼせるから生き延びているのです。人間族がこの力を持ったら、各種族はもちろん、精霊・各神は黙ってないでしょうね。”魔人創世”の本読んだことありますか?」


「その話は読んだことある。1000年以上前は魔人に魔王がいたと、その魔王は神をも凌駕する力を持つ、魔王を他の種族・精霊・神が協力し滅ぼした。そのとき戦いに敗れたときに魔人は支配欲を消されてしまった。そんな話だったよな。強すぎる力を世界支配に使えば他種族に滅ぼされると?そうなりかねんな。」


「ですから、今のところ俺以外に使用させるつもりはありません。」


「分かった。」


それから、モールさんを紹介してもらうことになり、キースさんに魔法機械の作製協力をとりつける。


モールさんの紹介は二日後の午前中に決まり、俺はそれまでにどうやって説得するかを考えながら過ごした。そして今・・・


「モールさんよろしくお願いします。」


「コウイチ様よろしくお願いします。キースからだいたいの話は伺っております。お金の話だと」


「モールさんと商談をさせて頂きたくて、自分の相談役としてキースさんに同席をお願いしました。よろしいですか?」


「いいですよ!それでは始めますか」


ここに武器では戦わない、戦いが始まる。


まずは、モールさんから始まる。


「なんでもコウイチ様が今までない魔法機械を造れたとか、しかもそれをもっと発展させて魔道機械をお造りになると、キースにも見せた魔法機械を私にも見せてもらってもよろしいですか?」


「いいですよ」


キースさんに見せて魔法機械モーターを見せる。


「これはすごい、お金が必要ということですよね。ではこちらを金貨100枚でいかがでしょう?」


「モールさん、それは本気で言ってますか?これを金貨100枚と?そもそもこれを売る気はありません。例え白銀2枚出すと言われても売りません。それだけの価値でしか見れないのであれば、他の方とこれからの交渉をさせてもらいます。」


モールさんが笑顔消え、目を細めて俺を見つめる。


「・・・これを売らないのであれば、何を元に私からお金をお借りするつもりですか?見返りの無い投資はしませんよ。私ではなくとも、どの商人も」


そう、俺とモールさんの武器を使わない戦い、”商談”が始まった。


この世界も元の世界も商談とは”商談の主導権”をいかに握れるかにかかっている。やり方は人それぞれだ、手札を隠すのは常套手段、足蹴に通い信頼を得るもある。自分の手札を高く見積るよう話術でごまかす。何を隠そうこの佐藤浩一26才は社会人なってすぐ二年間、営業をしていたのだ。まあその後、営業で飯食っていくのが厳しいと技術者に転職したのだが・・・


そして、モールさんも”商談スイッチ”が入ったようだ。


「もちらん何も無く投資をお願いするつもりはありません。始めから信用関係だけで投資してもうつもりはありません。ところで話は変わりますが、”塩やきそば”の売れ行きはどうですか?」


「・・・なんのことか私には分かりません。」


「あれそうですか。モールさんが経営している酒場で塩やきそばと同じような料理を見ましたよ。名前を聞くと”やきそば”だと食べてる人が教えてくれましたが、結構な好評なようでなりよりですね」


俺は笑顔でモールさんに話しかける、モールさんはすぐには答えてこなかった。


「そう思えば、酒場の店主にあまりにもキャメリアちゃんが作る”塩やきそば”がおいしくて、一度作って食べてもらったんですよ、そのときおいしくって店で出しだしたんでしょう。」


作り笑顔でなんとか答えてくる。だが、まだまだこれからだ。


「そうですかそれはよかったですね。あの移動のときに食べた料理で簡単に作れるのはあれだけだすもんね。後は”調味料”がないと作れなかったり、俺がキャメリアに作り方を教えないように言ってたから料理の仕方がわからなかったんでしょうね。所でモールさん王都で勇者達から元の世界に関する食べ物や遊び道具はどのような物が売りに出されていますか?」


俺のその質問にモールさんの顔色が変わった。


「ケーキ・アイス・から揚げなど他にも数点の料理がそれと遊具として”トランプ”が売りに出されいます。」


「料理に関して僕の予想ですが、聞き出した商人が高級料理店として店で高値で売っているんじゃないですか?後、遊具はトランプだけですね?」


「そうですおっしゃる通りです。遊具はトランプしか売りに出されていません。しかも売値が1個金貨一枚です。」


一個5万!どんなぼったくりなトランプだよ!


「今の話を聞きますに、モールさんは料理も遊具も話しに加えさせてもらっていない様子ですね。おもりしろくありませんよね?」


「その通りですが、料理の作り方を教えて頂けるのであればそれなりにお金をお支払いいたします。ですが金貨で数枚です。トランプにいたっては別の商人が利権を持ってます。こちらでは販売不可能です。」


「ええ、もちろんですよ。その程度の商談をするつもりはありません。」


俺は道具袋からある食べ物を取り出した。


「ここお菓子でも食べてリラックスしましょう。どうぞ」


「これは?」


「食べて見てください。」


二人に進める。自分でも食べて見せる。


「サクサク食感がいいですね。塩味も効いていておいしいです」


モールさんが感想を言ってくれた。


「これは”ポテトチップス”と言うお菓子です。そしてこれはこの”ジャガイモ”から作ったお菓子です。」


俺は道具袋から”ジャガイモ”を見せる。


「そ、そ、その実は毒があるはず。それを食べさせたのか!」


モールさんは驚いて、立ち上がって叫んだ。そうだこの世界では毒があるからと食べられていなかった。


「落ち着いてください。そうです、ジャガイモはこの実から根が生えると毒が根の部分にでます。実が日光に当たるとだめですね。それさえ守れば食べれます。根が出てもその部分を除けば食べれます。保存もしやすいですね、日陰で風通しの良い場所に置けば一年は持ちます。しかも収穫は年に二回はできる。」


「本当ですか?」


「ご自身が毒状態になっていますか?しかも俺も食べてますよ」


言って、再び食べる。


「これは一例でしか無い。この野菜もこれだけ広めても駄目ですね、調理方法も広めればかなりの需要が見込めます。他にも遊具で”将棋”・”ウノ”・”オセロ”・”コマ”・”カードゲーム”まだありますが代表的なとこだとこれですね、肥料もこの世界にはありませんでした。これは作物良く育てるものです。その他の料理に、後は料理にかかせない、調味料ですね”ケチャップ”・”マヨネーズ”・”醤油”・”味噌”なんかあります。畑の治水も、もっと良く発展させられます。これら一つ一つで商談させて頂きます。どういたしますか?」


「・・・・コウイチ様ちょっと待ってください。紙と書く物をすぐ持ってきます!」


モールさんは立ち上がり、走って部屋から出て行った。


「・・・モールが商談でいいまかされるとこ始めて見た。」


キースさんもモールさんの慌てように驚いたようだ。


その後、順調に商談が進んだ。数点の料理レシピ・調味料と最初のジャガイモと肥料などの利権をモールさんと商談。俺の魔法機械で必要な材料を二人に協力を依頼。キースさんにはヘイルの鍛冶職人に口利きと作業場の紹介、その場所の結界を依頼した。


なんとか第二段階をクリアーしスポンサーと資金を確保した。これで要約魔法機械の本格的な作成に取り掛かれる。


魔法機械の作成でいろいろな問題があった。魔法で動く機械なのだ。”電気制御”ではない。”魔法制御”で動く機械なのだ。そこで必要なのが、魔法伝達物質ミスリル鉱と魔石だ。ミスリルは他の鉱石とくらべて硬いだけでなく、魔力を帯びやすいのだ。そして魔石だが、これにはいろいろな使い方がある。

魔力を貯められる。魔法式を入れておくことができる。これは演唱する魔法を発動前の状態を予め入れておくこと、これにより演唱を省ける。


まず取り掛かったのは”合金”ミスリル鉱は希少鉄そうレアメタルなのだ。ほしいのはその性質のみ。これは他の鉱石と合わせて作りうまく行った。これで”銅線”ができた。それからモーターから作ったのが風力発電機だ、そして電気を貯めて置く”電池”は魔石を直列・並列をいくつも繋げて、大きい電池をいくつも作る。工場の魔法配線工事に取り掛かる。この世界では電気も魔法なのだ。ただ電気は精霊魔法に属している。自然エネルギーとして認識されている。魔石を使った動作実験、リレーとして使えるか?複雑な魔法式での機械制御・動作ができるか?さまざま実験・動作テスト・試作品作製を行っていった。


キースさんには各職人を紹介してもらったり、依頼をしてもらい。ギルドに入る魔石を多く流してもらったりと協力してもらい、モールさんは途中だった他の商談をしさらなるお金を準備と必要な素材の収集をお願いした。


そのかいあってやっと。出来上がる。第一目標の魔法機械。


簡易魔法汎用旋盤!!

簡易魔法フライス旋盤!!


主軸に三つ爪チャック・バイト(チップはオリハルコン)・軸移動のハンドル・回転数制御・回転数切り替えとある程度機能を入れることに成功した。


「やったできた!」


グゥゥーー!!


主軸の回転してる状態でハンドを回してバイトをスライドさせる。今回のこの汎用旋盤は回転とバイトの送りを制御できるようにした。しなければ次に進めなかった。


そう機械に必要な物それは”ボルト”これには主軸の回転と削る物の速度を”制御”しなければ作れない。簡易旋盤はこれを作るためと、ある程度正確に鉄を削る必要があったからだ。


これで第三段階クリアーだ


そこからさらに本格的な第四段階の魔法汎用旋盤・魔法汎用フライス旋盤を造る。


そして、最終目標が魔法NC旋盤と魔法マシニングセンターだ。



________________


あれから一年が経過した。


「生きてるかー?」


キースさんが様子を見に来たようだ。


工場内は広いが窓が少なく小さい為、光はそこまで入ってこない。昼間でも中は薄暗いはずなのだが、明るい”電球”による灯りだ。この工場内は今やこの世界で超最先端技術が詰まっているのだ。

この工場には結界が張ってある。この工場には二人しか入れない。俺とキースさんだ。

モールさんは簡易旋盤出来たとき俺が鉄を削った物を見せると『いくらでも積みます。売ってください。』と言って土下座して動かなかった。キースさんに追い出してもらって以後、出入り禁止にした。


「生きてますよ。やっと全部の機械が完成できますよ。」


「よく完成にこぎつけたな・・・」


広い工場内にいくつもの機械が並んでいる。どれも俺が一から造り上げた機械だ。


そして、”元の世界と同じように動く機械”がそこには並んでいた。


そうこれでやっと次の工程に進める。





上級魔法の威力を連発する”魔法武器”を造れる。









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