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プロローグ

一般人、そうどこにでもいる一般人こと、佐藤浩一です。

名前もいたって普通、未婚の26才男性です。


仕事は現場作業員、工作機械を使って鉄を削って精密部品を作っています。


高校卒業後にそのまま就職、夢も特に無し、現在彼女無し、5人家族の次男だ。


家族は。長男30才の兄貴は結婚して子持ち、三男24才の弟は、学歴優秀・イケメン・性格良しと親の期待の星だった。


そして俺は、一般人


何度も言うが、一般人!


ココ大事、一般人なんだよ!!


休日に本屋に出かけて人生が、変わってしまった





__________________________




その日は、お気に入り小説の新刊発売日だった。


「〇〇界の問題〇〇の新刊はと」


車で本屋に行き、お目当ての小説を見つけて手に取った。ついでに何かおもしろそうな小説がないか、物色してみたが、これといってない。ついでに、仕事の専門誌(工作機械)の本を買うことにした。

なぜかと言うと、うちの会社は大手ではなかった。故障も結構な頻度で発生しており、ようは故障で仕事が進まなくなってきた。仕事意欲があるわけでもなかったが、知識として持っておこうと購入を決める。一般的な機械構造などが書いてある本を購入することにした。


漫画雑誌の販売コーナーのところに目が行ってしまい、時間があるし

用事も特になく、彼女もいない・・・・・

まあ暇人だったので、ちょっと立読みして帰ろうと思った。


漫画雑誌を手に取り、立読みしていると。

そこに、男女合わせて大人数の高校生が、ぞろぞろ入ってきた。


「15分ぐらい暇つぶそうぜ!」


一人が男の子に声を掛けていた。

「そうだな。」

「はやくカラオケ歌いたいなー」


一人の女の子がつぶやく



本屋の隣がカラオケ店なのだ、夕方で休日とあって一杯だったみたいだ。


ただこっちとしてみたら、大人数でしかも本屋さんにぞろぞろこられても

店員・客含めていい迷惑だ。


人のことは言えないが、時間があって漫画雑誌の立読みをしているのだから


そんなことをふと思ったら、高校生らも漫画雑誌コーナーにやってきた


まあ、15分ぐらいの時間つぶしだったらちょうどいいだろうが

こっちとしらみたら、大人数(15人ぐらい)がぞろぞろと

漫画雑誌コーナーにこられてもいい迷惑だ。


「〇〇ップ読もうぜ」


こっちの迷惑も考えずに集まってきた。

たくいい迷惑だ。

と、思って新刊と専門誌を買って帰ろうと思っていたら。


「なんだこの本?」


一人の男の子が、一冊の古い本をてにしていた。


あれ?そんな本置いてあったっけ?


さっきまで俺一人しか、この漫画雑誌コーナーにいなかったのだが

俺が来たときには、そんな本なかったはずなんだけどな


「なんか変な文字でよくわからんな?」

「なにこれー!」


高校生と言うのは、若さもあり知らないものに興味を示しやすいのだらう

ぞろぞろと集まりだした。


うざい!

と思いその場を離れようと動き出した時だ。


「変な魔方陣見たいの書いてあるね?」


一人の男の子がその魔方陣に触れたとたんに、

光がその場を埋め尽くした。


目を細めて見ると、地面に光で魔方陣が描かれていた

そして、意識がとぎれた。






_________________





「##!&&&?」


「#&%!!&」


気がつくとそこは本屋ではなかった。

周りを見渡せば、先ほどの高校生達も倒れていた。


なによりおかしいのが、何人も周りを囲んでいる人たちの姿だ

格好が洋風の昔の服だ。貴族の格好をしていた。

一番おどろいているのがこれだ。


「##$#$#%%%!!#」


言葉がわからない、何言ってるんだ?

英語?中国語?フランス語?ドイツ語?

というか、なんか聞いたことなんですけど!


「ここどこ?」


そんなこと思っていると、高校生の一人が目を覚ましたみたいだ

どうやら一番最初に目を覚ましたのが俺だったようだ


それから、高校生達も目を覚ましだし

そして、騒ぎだした。


「どこだよ?」

「電波通じないぞ!」


そう携帯をみたら、『圏外』表示なのだ。

だめもとで警察に電話したが、通話はできなかった。


ざわざわしていると、さきほど話しかけてきた男性が

指輪を手にこちらに近づいてきた。


ジェスチャーで指輪をつけろとしていた。


一番初めに目を覚ましたのが、俺であったからだろう。

その男性が指輪を差し出してきた。


頭が混乱していたせいか、深く考えずに指輪を受け取り

手に指輪をした。大きいと思っていたのだが指輪をした瞬間

指輪が光ちょうどいいサイズに変わってしまった。


「こちらの言葉がわかりますか?」


男性の話している言葉が、いきなりわかるようになった。


「はいわかります。」

「よかった!では、他の方々にもこの指輪を着けるように話していただけないでしょうか?この指輪は意思疎通させる指輪でして、言語が通じない方に意思疎通をはかる指輪です。」

「俺が指輪をしたから、話せるようになったと?」

「そういうことです。」


それから、おれが高校生たちに言葉が通じないことの事情を説明し全員に指輪を渡し、指輪をつけるように説明する。


「ほんとだ、言葉わかるようになったぞ」

「ほんとね!」


やっと言葉通じるようになり、高校生達も落ち着くようになった。


全員が思った。ここどこ!!


高校生の一人が指輪を渡した人に質問をした。


「ここどこですが?」


男性は笑顔でこう答えた。


「異世界です。勇者の方々!」

「え?」


静寂になり、質問した高校生は意味がわからないという顔をした。


「はい?」

「異世界で、クラベジーナ国でございます。勇者の方々!」


そして、全員が


「なんだってーーーー!!」


声に出していた。


















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