表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

【プロットタイプ】猫を被る

作者: 秋暁秋季

注意事項1

起承転結はありません。

短編詐欺に思われたら申し訳御座いません。


上手い回答が出来ない人間なので、感想欄閉じてます。

これは読者様の問題ではなく、私の問題。


詳しく知りたい方は代表作の『作品と作者の注意点』に書いてあります。


注意事項2

鏡花の性格って完全に遺伝だよなぁ……。

鏡花も分からないけど、鏡花のママも分からないよ……。

諭羅の様な独特の二面性のある人間は、俺の周りには居なかった。『居なかった』というのは、今は居るという事。現実に居て、知り合ってしまったと言うこと。そして其れは意外な人間だった。


「かぁ〜っ!! 堪んねぇ!! 四方八方好きなつ……顔に囲まれながら、紅茶シバけるトカ!!」

俺は今、鏡花の家で紅茶を振る舞われていた。俺の隣に居るのは鏡花、そして前に居るのは鏡花の両親だった。

紅茶の味は申し分なく洗礼されていたが、ただ一人を覗いて皆、神妙な顔をしている。そう、ただ一人明るいのは鏡花の母である。

俺は鏡花の母が苦手な人間の為、断りを入れたのだが、『顔を合わせるまで我を通す』『はぁ〜? おみゃー来いよ!! 倅だるォ!?』という警告を受け、渋々訪れる事になったのだ。

「……茶請け切れてんじゃん。パピー、一緒に下まで取りに行こう」

鏡花は素早く自分の父に目配せをして、早々に席を立つ。その途端、俺とも目が合った。何か意味がある様だが真意は読み取れない。此方が問い掛ける前に、二人は席を立った。

「おい〜、十分以内に戻れよ〜。紅茶進まねんだ〜」

そうして俺と鏡花の母だけが取り残された後、空気ガラリと変わった。先程までのけたたましい、エッジの効いた声ではなく、よく通る低い声が辺りに響く。

「さて、私の鏡花はどうしているかな」

赤い空気がより鮮烈になる。その根源を探って見ると、あの鋭利な目から放たれているのだと知った。これはただの問い掛けじゃない。脅しだ。

今になって鏡花の視線の意味を理解した気がした。あれは俺に対する不安と気遣いだったのだろう。だがそれで折れる魂じゃない。

「日々、元気に過ごしていますよ」

「そう。其れは良かった。あの子は人の視線に過敏で、家族と過ごすのも苦手としていたからね。もし君と結婚して、あの子の息が詰まる様な事があれば……私は手段を選ばなかった……。もう二度と、あの子が苦しむのは勘弁だからね」

俺の友人に諭羅という人間がいる。普段は穏やかであるが、怒らせると怖い。守るべき対象の目に入れない様に、徹底的に抹殺する。

一見すると相反する性格の二人の人格が今ここで結び付いた気がした。

「母〜、高そうなクッキーしかなーい。これ食べて良いの〜?」

遠くから鏡花の声が響き渡る。

「今食わなきゃ何時食うんだヨッ!! 今日の為に買い溜めシタのに」

そう、キャピキャピしたギャルの様な口調に戻った後、俺の方に視線だけを向けて、べっと舌を出した。その様に彼奴の遺伝を感じた。

出る度に人格が少しづつ変わるっていうのは、何も鏡花だけでなく母も。

後天的なものもあるよ? むしろ多いと思ってるよ。

でも遺伝も入ってる。絶対入ってる。


最初女帝で、次がギャルで、ノリが悪そうで、良さそうな、そんな二面性がドロッと混じりあったキャラ。

でも好きな人の前では化粧が厚くなるので、基本ギャルというタイプ。

別に嘘はついてないよ。出力の方向性が違うだけ。


瑠衣の事も気に入ってるんですよ。

娘が選んだ男だし、顔好きだし、無口で無骨だし。妹は娘とお友達だし。


でも母だから元来の性格知ってると思うんですよ。

人見知りで、人付き合い苦手なところ。

そんなあの子が結婚とかしたら、三日で別れんでしょ?

メンタルボロっカスで終わってんじゃ無いの!?

本当に大丈夫なの!?

という心配から『瑠衣たん連れてこいよ〜( ´Д`)σ)Д`)プニョプニョ』『マミー瑠衣たん視点の話聞きた〜い(*σ・ω・。)σツンツン』って言ってそう。


杞憂だったね!!

瑠衣の普段の行いから目を逸らしながら。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ