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第9章 見舞いの人増える

面会時間は午前10時から午後7時までであった。10時から精肉部マネージャーの黒澤と新任のサブマネージャーの国府田が来た、「佐久間さん、容態はいかがですか?心配しておりました。こちらが新任の国府田サブマネージャーです。竹岸帰りの竹岸の空気が漂う、ヤル気マンマンです。私達の後輩になります。宜しくお願いします。」黒澤は国府田を紹介した。「新任の国府田です。佐久間さんの噂は黒澤さんから聞いております。これからおてやわらかに宜しくお願い致します。」国府田は佐久間の目を見て頭を下げた。「こちらこそ、佐久間敏彦です。こんな形で初対面なんて申し訳ないです。こちらこそ、竹岸の忘れた部分を再度指導してください。」佐久間は国府田の目を見て優しく微笑んだ。「竹岸はいかがでしたか?俺は良い思い出なかったですよ。国府田さんは?」敏彦がいきなり竹岸の話をし始めた。「俺は楽しかったです。冬の期だったので暑いよりは良かったです。たぶん佐久間さんが居た頃と寮も新しくなりましたし。隙間風なんて無かったです。佐久間さんの頃は木造の方でしたか?今、あそこはプリマハムで働く中国人の寮です。」国府田は佐久間の顔を見た。「俺は夏期だったんで厚くてな、エアコンなんてないし、男臭いしでな。俺、野球部だったんだよ。調子こんでやったけど結局レギュラーにはなれなかった。」佐久間は思い出を語った。「国府田さんは楽しかった理由は?」佐久間が質問した。「実習が最高に面白かった。鶏を殺す時、首を捻るですゆよね。失神した所を首の動脈を掻っ切って殺す。残酷だったけど勉強になった。後、牛の解体最高だった。となりの屠殺場見学も為になった。豚がヒィヒィいいながら逃げ廻ってる姿にこいつら殺されるのわかってんだと思った時あれ残酷でした。電気で失神した所に腹にナイフがはいって腸が下の熱湯に落ちてモツになるんですよね。匂いと熱気は今でも覚えてますよ。暫くはモツの煮込み食えなかったです。」国府田は熱く語った。「そうだった。そうだった。思い出した。トラウマになるよな。あれは、働いている人がいるんだから凄いよな人間って俺達はまだ、あまちゃんだ!」佐久間は国府田の目を見て優しく微笑んだ。「退院はいつ頃ですか?一緒に仕事出来るの楽しみにしてます。」国府田だ佐久間の目を見て微笑んだ。「今月末だな。俺も楽しみにしてるから。」佐久間は国府田の目を見た。「うちの井原さん達も来たいと言っていたので明日あたり来ると思います。国府田さん、おいとましよう。」黒澤が佐久間の目を見て二人は立ち上がって病室を出て行った。次の日は井原さん。菅沼さん。小堀さんが見えた。みんなテレビから取材を受けた話やお客の噂話などをぺちゃくちゃ喋っていった。次の日は、架純の母の冴子さんと子供たちが来た。みんな元気そうだった。リハビリはよりハードなものになっていた、ランニングマシンやバイク、ウエイトリフティング。駆け足、モロモロ

やった。おかげで夜はグッスリ寝れた。今朝はもう通常メニューの朝食だった。今日の面会は宮崎刑事だった。「佐久間さんのおかげで砂川さんが自供をペラペラ始めた。佐久間さんを刺しのはたまたま前に出て来たので刺してしまったったと自供しています。刺す予定はなかったとも言っています。あれは事故だと。申し訳なかった。この調子なら早く送検できそうです。多分、無期懲役は免れないと思いますがご両親がお金持ちたあで優秀な弁護士をやとったんです。減軽される可能性も出て来ております。佐久間さんの淫行に関しては取り調べの予定すらございません。やはり、年齢詐称でキャバ嬢をしていたのがデカいです。こっちのお店の手入れはいたしました。こいつらも一筋縄では行かない食えない奴らでして。生活安全課が手ごねいております。」宮崎が佐久間の顔を見た。「そうですか?着々と取り調べが進んでいて良かったです。俺が行ったかいありました。嬉しいです。俺も後一週間で退院します。蘭に面会行きます。」佐久間は宮崎刑事の顔を見て優しく微笑んだ。「そりゃあ、安心しました。退院おめでとうございます。後遺症とかはありますか?体内であるかもしれません。腎臓機能が一つへりましたから。糖尿病のリスクが上がるとか血圧が上がるとか、医者がいろいろ言ってました。運動機能は問題ありません。退院前日までリハビリの予定は入っております。」佐久間は宮崎刑事の目を見て微笑んだ。「佐久間さん。いろいろお世話になりました。私はこれにておいとまいたします。砂川さんの面会是非お願い致します。」宮崎刑事は佐久間の目を見て微笑んだ。立ち上がって病室を出て行った。12時だったのでお昼の配膳が始まっていた。びょういんは飯の時間はキッチリしていた。今日のメニューはA定食をたのんでいた。鶏の唐揚げだった。フルーツもついていた。敏彦にはご馳走だった。敏彦は味わって食べた。これだつたら病院食も悪くはないと感じた。食べ終わると理学療法士の米倉が用紙を持ってベッドサイドに来た。今までやったリハビリの項目と採点と効果なでが書かれていた。米倉はいろいろ説明してくれた。運動機能には問題なしという結果だった。「間違いがなかったらこちらにサインしてください。」「今日から退院まで今まで歩いて来た所をまた、歩きます。2時からです。宜しくお願い致します。」2時になると米倉がベッドサイドまで迎えに来た。二人は肩を並べ歩き出した。病院の外を歩いた。春の風がここちよかった。部屋に帰ると見知らぬ三人が敏彦のベッドサイドに居た。「お待たせ致しました。リハビリをしていたもので」敏彦は三人の目を見た。蘭の両親と弁護士の先生だった。「はじめまして、蘭の父の雄一郎です。母の真美子です。こちらが蘭の弁護士のナイス法律事務所の緑川先生です。」雄一郎が佐久間の顔を見て挨拶をした。「この度は、奥様のおなくなりなった事、心からお詫びと佐久間様にも多大な傷をつけてしまったことお詫びいたします。」雄一郎が佐久間の顔を見た。「私、佐久間敏彦と申します。この度はご足労ありがとうございます。嫌、私も安易にお嬢様とお付き合いしたせいでこういう結果を持ち合わせてしまったことお詫びいたします。」敏彦は三人に頭を下げた。「佐久間様、警察に面会来てくれたそうですね。蘭は喜んでいました。」母真美子が敏彦の目を見て目をウルウルさせた。「それは当然です。蘭さんが苦しんでいたみたいでしたので。」敏彦は真美子の目を見て微笑んだ。「私、弁護士の緑川百合子と申します。この度、砂川蘭さんの弁護をする事になりました。」緑川が佐久間の顔を見た。「私は、警察では問題視しなかった蘭さんへの淫行の件をとことん追求いたします。ご了承ください。この件の立証は難しいと思いますが宜しくお願い致します。」緑川は敏彦の目をじっと見つめた。「承知しました。」敏彦も緑川の目を見て頭を下げた。この裁判は世間の関心を持って見守る事になっていくものになる。「佐久間様、もうそろそろ退院という事でなによりでした。」雄一郎が佐久間の目を見た。「なんとかですか?蘭は長くなりそうなんですか?緑川さん。」佐久間は緑川の目をじっと見つめた。「それは裁判次第です。私にもわかりません。計画的にしちゃたので不利なんです。」緑川は佐久間を見た。「あなた、蘭の好きになった男性に会えて良かったですね。なかなか素敵な方でした。あなたに会えて良かった。私達はこれで満足です。」母真美子が雄一郎の顔を見て優しく微笑んだ。「佐久間様、今度お会いするのは裁判所になります。有り難うございました。失礼いたします。」緑川が佐久間の顔を見て頭を下げた。「失礼いたしました。」雄一郎が佐久間を見て席を立った。三人は病室から出て行った。それと入れ替わりに看護師の工藤が来た。「今日はこちらの病棟の夜勤に入ります。宜しくお願い致します。」工藤は敏彦の目を見た。「佐久間さん。そろそろ退院ですね。良く頑張りました。居なくなっちゃうと少し寂しいな!今晩、何かありましたらナースコールを押してください。」工藤は病室を後にした。

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