前世
初めまして!
遠藤木の葉です。
私は転生もののアニメが大好きで一度書いてみたいと思っていました!
まだまだ未熟者ですが頑張ります!
この世界では上手くいかなかったので転生したらチートすぎた
前世
生きるとは何なのか。
生きるとは、食べる事なのか。
生きるとは、遊ぶことなのか。
生きるとは、寝る事なのか。
生きるとは、勉強することなのか。
生きるとは、仕事をすることなのか。
何をすれば生きていると実感できるのか。
俺は{小堀 雷司}どこにでもいるニート。
前は精一杯働いて、妻子がいて、美味しいものを沢山食べて、寝て、また家族の為に働いて、それが生きがいだった。
なのになぜこうなってしまったんだろうか。
仕事先が経営破綻を起こし会社は潰れ、妻には浮気をされて子供もそいつに連れてかれてしまった。
私には何もなくなったのだ。
もう生きている理由もない。
いっそ死んでしまおう。
何度もそう思ったが結局死ぬのは怖い。
でも生きているのも辛い。
六畳ワンルームの一部屋。
ベットと冷蔵庫だけがある私の部屋。
もう一週間もベットから出ていない。
ベットの上で考えるのはいつも楽な死に方と生きる意味。
今日は久々に外で散歩にでも行こう。
うぅ。寒いな。
テレビもスマホも持っていない。
気温も時間もわからないがおそらく夜中だろう。
人があまりにも少ない。
『やり直してみる?』
突然目の前に現れた小さい丸い物体が話しかけている。
俺は疲れているのだろうか。
働いていないのに。
何かの病気だろうか。
この世にいてはいけない生物のような気がする。
『おい!聞いてるのか?』
あ、また喋った。
黄緑色の丸い生物。
浮いてるし。
変なのと関わるとロクな目に合わないから無視しよう。
『無視すんなー!お前、死にたいと思っているな?』
何なんだ、コイツ、、。
心が読めるのか?
「お前誰だ。俺の幻覚なのか?」
『なんだって?幻覚だと?馬鹿な!これは現実だ。そしてお前はこれから転生することになった』
あ、コイツ関わったらダメな奴だった。
無視しよう。
『無視してもいいがお前はこの世界にいても何も変わらないぞ。仕事はない。家族もいない。金もない。この世界でクズのまま死にたいのか?少しは人の役に立ちたくないか?』
「はぁ。もういいんだよ。クズのままで。俺はこのまま寿命を迎えて一人で死んでいくんだ」
『うん。いいね。ぴったりだ!』
「はあ?」
『今回の転生被験者にぴったりだよ!ほら』
黄緑の丸い生物から見せられた紙には転生被験者候補と書かれていた。
転生被験者候補 特徴
・新橋 美香{にいばし みか} 赤い髪色 やせ型 ヘッドホン
・小堀 雷司{こぼり らいじ} 眼鏡
・田所 武蔵{たどころ むさし}やや太り気味 特徴的なTシャツ 坊主
転生条件
・やる気がない ・死にそう
「おい。俺の特徴、眼鏡だけかよ。」